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【漆山“教授”のGI因数分解】高松宮記念

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【漆山“教授”のGI因数分解】高松宮記念

 東大卒の漆山貴禎記者がGI的中への方程式を導き出す「漆山教授のGI因数分解」。今週の高松宮記念は昨年の芝GI傾向、中京の馬場状態などから、主力として快速牝馬2頭をピックアップした。

 2021年春のGIシリーズが高松宮記念からスタート。また、同時に今年の芝GI初戦でもある。昨年の芝GI傾向を復習しておくことは無益でないはずだ。

 (1)流れは続く

 たった3カ月前のことでも人間は忘れてしまいがちだが、昨年はとにかく牝馬が強かった。表1に示した通り、牡牝混合芝GIで【9・5・4・25】、連対率32・6%をマーク。回収率も単勝145%、複勝109%と単純に牝馬だけを買い続けていればプラス収支になった計算だ。今年もこの“流れ”は続くとみたい。

 (2)着順より通過順

 過去10年の連対20頭中16頭はステップレース(シルクロードS阪急杯、夕刊フジ賞オーシャンS)からの参戦。中でも5年連続で連対馬を送り出すなど、存在感を高めているのがシルクロードS組だ。今年は本番と同じ中京で行われただけにより関連性が深い。

 実は着順以上に重視したいのが、シルクロードSでの4コーナー通過順だ。表2の通り、過去10年で4コーナー5番手以下が【1・0・2・9】に対し、4番手以内なら【3・2・1・9】。19年にはシルクロードSで逃げて15着に失速したセイウンコウセイが12番人気2着と激走している。

 (3)道悪なら逃げ馬

 ここ2週は週末に天気が崩れており、今週も日曜の天気予報には雨マークが出ている。道悪も想定しておきたい。中京芝1200メートル(コース改修の12年以降)で逃げた馬の馬場状態別成績を示したものが表3で、良馬場のときより道悪の方が成績がいい。特に重馬場なら【6・1・0・7】、連対率5割と絶大な信頼性を誇る。

 注目馬 まずは、快速牝馬2頭に熱視線だ。モズスーパーフレアシルクロードSで17着と惨敗したが、当時は逃げ馬に厳しい馬場だっただけに酌量の余地はある。昨年は重馬場で2位入線から繰り上がりV。依然として攻め気配は活発なだけに、マークが緩めば怖い存在だ。

 レシステンシアは2度のコースレコード勝ちが光り、初の1200メートルにも難なく対応するはずだ。阪急杯が芝1400メートル施行に戻った06年以降、逃げて連対した馬は高松宮記念で【2・1・0・2】の好成績を残している。

 牡馬ではシルクロードSで4コーナー4番手以内から好走したライトオンキューラウダシオンが面白い。ともに道悪に実績があるのも強みで、攻め気配次第では本命抜擢(ばってき)まで視野に入れたい。(漆山貴禎)



高松宮記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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