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【フラワーC】ドーベルの血が騒ぐ!イクセルいざ大舞台

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【フラワーC】ドーベルの血が騒ぐ!イクセルいざ大舞台

 フラワーCが20日、中山競馬場で16頭によって争われ、丸田騎乗で5番人気のホウオウイクセルが好位からロスなく抜け出して快勝。重賞初制覇を飾った。今後は未定ながら桜花賞(4月11日、阪神、GI、芝1600メートル)も視野に入る。2着は2番人気のエンスージアズム。1番人気のユーバーレーベンは3着に終わった。

 ◇

 この一戦にかける思いが、スタートに凝縮されていた。5番人気のホウオウイクセルが真っ先にゲートを飛び出し、馬なりで3、4番手の絶好位につけるとロスなく運んで押し切った。

 「(あのポジションは)枠と馬場の感じを見て狙っていました」

 2018年の七夕賞メドウラーク)以来となる約2年半ぶりの重賞勝利に、丸田騎手が晴れやかな表情を見せる。デビューから手綱を取るお手馬の全能力発揮へ、鞍上が思い描いた最善手=コースロスのない先行抜け出し、を完璧に実演してみせ「続けて乗せてもらえていることがありがたい。上手な競馬ができる強みを生かして、これからも頑張っていきたい」と胸を張った。

 開業11年目、延べ27頭目のJRA重賞挑戦でうれしい初Vとなった高柳瑞調教師も「きょうはジョッキーがうまく乗ってくれました」と真っ先に主戦騎手のファインプレーをたたえる。前走のフェアリーSは8番人気で2着。そして初のタイトル獲得。一戦ごとに進化するその走りに「状態も良かったし、3、4コーナーの馬場の悪いところも大丈夫だった」と目を細めた。

 注目の次走については「桜花賞(4月11日、阪神、GI、芝1600メートル)は間隔も詰まるし、オーナーと相談して考えます」とトレーナー。現時点では未定だが、着実に実績を積み重ねる女傑メジロドーベルの孫が、大舞台への道を切り開いたことは間違いない。(内海裕介)



★20日中山11R「フラワーC」の着順&払戻金はこちら



ホウオウイクセル 父ルーラーシップ、母メジロオードリー、母の父スペシャルウィーク。鹿毛の牝3歳。美浦・高柳瑞樹厩舎所属。北海道洞爺湖町・レイクヴィラファームの生産馬。馬主は小笹芳央氏。戦績4戦2勝。獲得賞金5662万7000円。重賞は初勝利。フラワーC高柳瑞樹調教師、丸田恭介騎手はともに初勝利。馬名は「冠名+ベルギーの地名」。

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