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昨年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッドが始動する。うり二つの足跡から早くも「コントレイルの再来」との声が上がるが、果たしてどうか。東スポ杯2歳Sの勝ち時計はコントレイルより3秒も遅く、逃げた馬が4コーナーで逸走するアクシデントがあったとはいえ、ホープフルSも同日の2歳未勝利戦より0秒2速いだけ。少なくとも、タイム面からはそれほど強調できる存在ではない。
2歳王者を倒す“究極の刺客”としてゴールデンシロップを指名する。
強調したいのは何より前走の勝ち時計。東京芝1800メートル=1分46秒7(良)は、エフフォーリアが快勝した同日の共同通信杯を0秒9も上回った。昨年10月のデビュー戦よりタイムを6秒も詰めてのVに、北村宏騎手は「目標にされながらもよく押し切ってくれた。まだまだ良くなりそう」と手応えを感じていた。
血統的な魅力も大きい。祖母オンリーロワイヤルは芝2400メートルの英GIヨークシャーオークスを連覇し、近親には芝3200メートルの豪GIメルボルンCを制したプリンスオブペンザンスがいる。大舞台向きの底力と距離適性を兼ね備えており、2000メートルへの1F延長は望むところだ。
中間の攻め気配はさらに上昇している。3日はWコースで5F69秒3、ラスト1F12秒6(馬なり)。ジョッキー騎乗で目一杯に追われた3歳未勝利に併入し、古馬2勝クラスには3馬身先着。動きの鋭さには目を見張るものがあった。
「中2週になるが、初戦のあとに比べれば回復は早かった。前走は強い内容。落ち着きがカギだが、どれだけやれるか見たい」と木村調教師。木村厩舎とゴドルフィンのタッグといえば、昨年はダーリントンホールが共同通信杯を制してクラシックへ駒を進めた。今年もロイヤルブルーの勝負服が皐月賞への勝負駆けを決める。
“究極の3連単”はゴールデンとダノンを1・2着に固定。3着候補に5頭を置く10点で勝負だ!(夕刊フジ)
★弥生賞ディープインパクト記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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