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【細江元騎手の有馬パドック必勝法】惚れた!激変3頭に注目!


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【細江元騎手の有馬パドック必勝法】惚れた!激変3頭に注目!

 あす27日に行われる有馬記念に出走する有力馬を、JRA元騎手の細江純子さん(45)が詳細にチェック。パドックを見るときの注意点や本番を前にしての仕上がりなどをプロの視点で解説します。現時点ではラヴズオンリーユーカレンブーケドールユーキャンスマイルに注目しました。また、本紙のZBAT!特捜班が、出走全16頭のパドックでのポイントを指南。馬券購入の参考にしてください。



(4)ラヴズオンリーユー 「歩幅が広く」

 中間の写真からは、ここ最近と比べて体のラインをスッキリと見せているので、これがどちらに出るのかな? と思っていました。ディープインパクト産駒の牝馬なので、大きく見せるよりはスッキリと見せた方がいいように感じていましたが、追い切りの動きから、その判断で正解かなと。前肢・後肢ともにしっかりと動かされており、歩幅が広くなった印象。春や前回時よりも、明らかに馬が良くなっていると思えます。あとは当日の馬場が重くならないことを願うばかりです。



(10)カレンブーケドール 「さらに良化!」

 この秋3戦目となりますが、ホップ・ステップ・ジャンプで良くなっている印象です。特にこの馬の注目ポイントはトモ(後肢)。“まだまだ”の時は前脚の運びに後ろがついてこない感じなのですが、産経賞オールカマーを叩かれたことでジャパンCでは連動性があり良くなっていました。そして今回の追い切りでは、馬場を捉える力強さとフットワークの軽やかさを感じるフォームに。非常にいいと思えます。



(16)ユーキャンスマイル 「右回りOK」

 この秋3戦の中では一番馬が良く見えます。もともとトモ(後肢)が緩く、重心が前に落ちてしまうタイプなのですが、今回は上体が起きており、体全体が安定しているように見えます。また、若い頃は左右の大きさに違いがあったトモのバランスも良くなっているので、今は右回りも問題ないと感じます。



(2)ブラストワンピース 「精神面次第」

 以前のドラム缶のような腹回りから、スッキリとした体形に。これがどちらに出るのかは正直、分からないところも…。また個人的に感じているのは、体以上に精神面。返し馬の際の1完歩目が近走、前ではなく少しブレーキをかけるかのようになっている気が…。よって返し馬でキャンターに降ろす際の雰囲気をチェックすることが非常に大事だと思えます。



(7)ラッキーライラック 「体に重厚感」

 前走時のパドックは、あえて我慢させることを意識して丸内助手が引いており、前との間隔が詰まる場面で少し馬がイラつく場面もありました。それでも速歩になることもなく周回できており、精神面での成長と、その点がレースでの勝利につながっていると感じました。さて今回ですが、体は前走時よりも張りが出て、この馬の良さである重厚感があふれ、いい状態です。注目はパドック。距離延長&鞍上と初コンビで、今回においては、以前の好走時のようなルンルンして歩けている方がいいように感じています。



(9)クロノジェネシス 「返し馬注目」

 大事に使われていることもあり、体の張りやトモのボリューミーさ、そしてストレスを感じさせないスッキリとした良い表情をしています。ただレース当日のパドックでは、少しチャカチャカとするところもあります。それよりも気にすべき点は返し馬。距離が延びますので、リラックスした形で返し馬が行えているかどうか? それがポイントだと感じます。



(12)オーソリティ 「成長感じる」

 休み明けとなった前走のプラス12キロの体は、成長分と若干の緩さを感じる面もありました。ひと叩きされたことにより、ネジが締まり、肌を薄く見せるようになった印象を受けます。そして何よりも戦歴の浅い3歳馬とは思えないほど体幹がしっかりとしており、古馬のような風格も。また前走は心配された折り合い面でも、外枠で前に壁を置かなくても折り合っており、さまざまな意味で成長を感じます。



(13)フィエールマン 「見せる体に」

 少し寂しく映った前走時から見ると、体に張りが出てパンプアップしていると思います。また、若い頃はゆるゆるの体でしたが、今はもうネジが締まり、魅する体に。ただ1点、追い切りの最後の伸びが、春の天皇賞前のような伸びやかさまではいかなかったようにも見えました。しかし、馬場が非常にデコボコとしていた影響があったようにも感じます。その点もあってか、陣営も「いい馬場でやりたい」とコメントされているようにも思えます。



 ★総評…横の比較ではなく縦の比較として、いい意味で変わり身を見せていると感じたのは、ラヴズオンリーユーカレンブーケドール、そしてユーキャンスマイルです。また注目のフィエールマンは、体はいいのですが、オーナーサイドのホームページで公表されている右前脚の状態(わずかに腫れている)は気になります。しかも、追い切りの際の馬場状態が荒れた時間帯ということもあり、ラスト1ハロンのフォームは判断しづらいところも。ただ、前走は負けて強しの内容でしたし、持久力が要求される舞台で勝利していること、そして鞍上がルメール騎手という点を考えると、老婆心なのかもしれません。

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細江 純子(ほそえ・じゅんこ) 1975(昭和50)年3月12日生まれ、45歳。愛知県出身。蒲郡東高を卒業後、JRA競馬学校騎手課程に入学。同期に福永祐一和田竜二らがおり「花の12期」と呼ばれる。96年に牧原(現・増沢)由貴子、田村真来とともにJRA初の女性騎手としてデビュー。JRA通算493戦14勝(他に海外2勝)。2001年6月に引退後、フジテレビ系「みんなのKEIBA」などに競馬解説者、リポーターとして出演。11年に結婚し、13年に長男を出産。

このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2020年12月26日 18:39 ナイス! (0)


優勝出来るのは

フィエールマン

15戦[7-0-0-8]
勝つか?何処にもいないか?のブラストワンピース 

リスグラシューに続く流れの牝馬
ラッキーライラック
クロノジェネシス 

だけ。



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