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【ホープフルS】来年のクラシック戦線を占う2歳GIの注目点はこれだ!

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【ホープフルS】来年のクラシック戦線を占う2歳GIの注目点はこれだ!

★登録馬中、唯一の重賞勝ち馬 東スポ杯2歳Sを制したダノンザキッド



 2歳中距離王を決めるホープフルSには18頭が登録しているが、重賞勝利の実績があるのはダノンザキッド(牡、栗東・安田隆行厩舎)だけ。同馬は、デビュー戦となった6月28日の新馬戦(阪神)を3馬身差で勝利すると、休養を挟んで出走した前走の東京スポーツ杯2歳Sも制してここまで2戦2勝の成績を残している。昨年のホープフルSでは、新馬→東スポ杯2歳Sを連勝して臨んだコントレイルが3連勝を決め、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。その後、無敗で皐月賞、ダービー、菊花賞を制して三冠馬となったが、ダノンザキッドも3連勝でホープフルSを制して来年のクラシックへ弾みをつけることができるかどうか。なお、同馬に騎乗予定の川田将雅騎手は、20日の朝日杯FSグレナディアガーズ)を勝ち、現役単独2位の7年連続JRAGI制覇となった(※同騎手は12月27日の有馬記念ではオーソリティに騎乗予定)。



★JRA・GI完全制覇まであと「2」の武豊騎手 金子真人HD(株)所有のヨーホーレイクに騎乗予定



 12月21日現在、武豊騎手は現在JRAで実施されているGI24レースのうち、22レースで計77勝を挙げており、完全制覇へ残すは2歳GIの「朝日杯FS」と「ホープフルS」となっている。同騎手はGI格上げ前のホープフルSで5勝をマークしているが、GIとなったホープフルSでも勝利を挙げることができるかどうか。なお、武豊騎手が騎乗予定のヨーホーレイク(牡、栗東・友道康夫厩舎)は金子真人ホールディングス(株)の所有馬。金子真人ホールディングス(株)の所有馬は現在JRAで実施されているGI24レースのうち19レースを制しているが、ホープフルSはGI昇格前も含めて未勝利。さて、ヨーホーレイクは同馬主にホープフルS初勝利を贈ることができるかどうか。



★8年連続JRA・GI制覇狙う友道康夫調教師 ホープフルSには2頭の管理馬を登録



 友道康夫調教師(栗東)は2013年から毎年JRA・GIを制しており、今年も勝利すれば、グレード制が導入された1984年以降では角居勝彦調教師(2004~2011年)と並ぶトップタイ記録となる8年連続JRA・GI制覇となる。同調教師は26日のホープフルSにはアドマイヤザーゲ(牡)、ヨーホーレイク(牡)の2頭、27日の有馬記念にはユーキャンスマイル(牡5歳)、ワールドプレミア(牡4歳)の2頭を登録しているが、今年もGIタイトルを手にすることができるかどうか。



 ヨーホーレイクは父がディープインパクト、母がクロウキャニオンという血統で兄にはボレアス、カミノタサハラと2頭の重賞勝ち馬がいる。クロウキャニオンの産駒は初仔のキラウエアから12世代続けてJRAの競走で勝利を挙げているが、JRA・GI勝ち馬はまだ出ていない。さて、ヨーホーレイクは同産駒初のGI制覇を遂げることができるかどうか。



阪神JF制覇の吉田隼人騎手が騎乗予定 ダービー馬ロジユニヴァースの弟アドマイヤザーゲ



 新馬→黄菊賞を連勝したアドマイヤザーゲ(牡、栗東・友道康夫厩舎)は、父ドゥラメンテ、母アコースティクスという血統で、12歳上の兄ロジユニヴァースは2009年のダービー馬。ロジユニヴァースホープフルSの前身であるラジオNIKKEI杯2歳Sを2008年に制しているが、アドマイヤザーゲホープフルSを制してダービー兄弟制覇の偉業に一歩前進することができるかどうか。なお、アドマイヤザーゲには吉田隼人騎手が騎乗する予定。同騎手は12月21日現在、今年のJRA競走で自己最多となる89勝を挙げており、JRA重賞も6勝をマーク。13日の阪神JFソダシ)では、自身5年ぶりとなるJRA・GI制覇を遂げている。



★父母ともに(有)キャロットファーム所有のGI馬 新馬→アイビーSを連勝したオーソクレース



 新馬→アイビーSを連勝したオーソクレース(牡、美浦・久保田貴士厩舎)は父エピファネイア、母マリアライトという血統で、両馬の馬主だった(有)キャロットファームの所有馬。エピファネイアマリアライトはいずれも現役時代にJRA・GI2勝を挙げたが、オーソクレースも偉大な両親に続くGI勝利を挙げることができるかどうか。同馬には C.ルメール騎手が騎乗する予定。なお、アイビーSは、2004~2013年の間は実施されなかったが、2014年から再び実施されるようになり、2014年以降の同レースの勝ち馬からはソウルスターリングクロノジェネシスがGI馬になっている。



★JRA・GI初制覇を狙う三浦皇成騎手 芙蓉S勝ち馬ランドオブリバティに騎乗予定



 ランドオブリバティ(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、新馬→芙蓉Sと芝2000メートル戦でデビューから2連勝を飾っている。芙蓉Sは、芝1600メートル戦で実施されていた2013年以前にはサクラチヨノオーライスシャワードリームジャーニーホエールキャプチャといった“後のGI馬”が勝利したことがあり、芝2000メートル戦になった2015年以降の勝ち馬では、2017年のサンリヴァルが翌年の皐月賞で2着、昨年の勝ち馬オーソリティは重賞を2勝して 27日の有馬記念に出走を予定している。ランドオブリバティには、JRA・GI93回目の挑戦で初勝利を目指す三浦皇成騎手が騎乗する予定だが、3連勝でGIタイトルを手にすることができるかどうか。



★GI昇格以降、連対率100%の萩S勝ち馬 ディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ



 12月21日現在のJRA2歳種牡馬成績を見ると、トップは4億3693万6000円を獲得しているディープインパクトで、2位モーリスとの差は5580万8000円となっている。通算10回目のJRA2歳リーディングサイヤー獲得がかかる“ディープ”産駒はホープフルSにシュヴァリェローズ(牡、栗東・清水久詞厩舎)、ヨーホーレイク(牡、栗東・友道康夫厩舎)、ランドオブリバティ(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)の3頭が登録しているが、JRA2歳リーディングサイヤーを決定づける勝利となるかどうか。



 シュヴァリエローズは萩Sを勝ってホープフルSに駒を進めてきた。萩S勝ち馬は、ホープフルSがGIになった2017年以降、2017年タイムフライヤー、2018年サートゥルナーリアが優勝、2019年ヴェルトライゼンデが2着に入っているが、シュヴァリエローズも好走することができるかどうか。なお、同馬には北村友一騎手が騎乗する予定。



★デビュー21日目でGIタイトル獲得なるか デビュー最速GI制覇を狙うアオイショー



 今年のホープフルSには、1戦1勝のアオイショー(牡、美浦・中舘英二厩舎)が登録している。アオイショーは 12月6日の中山で新馬戦を勝ち、ホープフルS当日はデビューから21日目となる。アオイショーにはグレード制が導入された1984年以降、最速でのJRA・GI制覇がかかるが、デビュー2戦目でGI制覇を果たすことができるかどうか。なお、グレード制が導入された1984年以降、デビュー2戦目でGIを制した馬はジョワドヴィーヴル(2011年阪神JF)、リオンディーズ(2015年朝日杯FS)の2頭。



 また、アオイショーを管理する中舘英二調教師には、JRA・GI初制覇がかかる。同調教師は2015年の厩舎開業以来、順調に勝利数を伸ばしており、今年は自己最多の30勝を挙げている(※12月21日現在)。なお、中舘調教師のJRA・GI挑戦は2016年の桜花賞(9着)以来、4年ぶり2回目となる。



★熾烈な新種牡馬リーディング争いに注目! モーリスドゥラメンテの産駒が登録



 今年のJRA2歳新種牡馬リーディングは、1位のモーリスと2位のドゥラメンテが熾烈なトップ争いを繰り広げている。12月21日現在、JRA2歳戦でモーリス産駒は31勝、ドゥラメンテ産駒は33勝を挙げているが、JRA重賞ではどちらの産駒も2着が最高成績。ホープフルSには、モーリス産駒はカランドゥーラ(牡、美浦・藤沢和雄厩舎)、ドゥラメンテ産駒はアドマイヤザーゲ(牡、栗東・友道康夫厩舎)、タイトルホルダー(牡、美浦・栗田徹厩舎)が登録しているが、父にGIタイトルを贈ることができるかどうか。なお、新種牡馬産駒では、ペルーサ産駒のラペルーズ(牡、美浦・藤沢和雄厩舎)も登録しており、新種牡馬産駒がホープフルSを勝てば、GIに昇格した2017年以降では初となる。



★今年のJRA・GIは1番人気馬が好成績 JRA2歳重賞での1番人気馬の連対率は.615



 今年のJRA・GIレースでは1番人気馬が好成績を挙げており、12月21日現在、21レース中14レースで1番人気馬が勝っている。また、スプリンターズSからジャパンCにかけて記録した7連勝は、1985年菊花賞~1986年桜花賞と並び、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GIでの1番人気馬の最多連勝記録となった。ホープフルSがGIに昇格した2017年以降は、すべて1番人気馬が勝っているが、今年のホープフルSはどのような結果になるだろうか。なお、12月21日現在、今年のJRA2歳重賞では1番人気馬が5勝、2着3回という成績で、勝率は.385、連対率は.615となっている。



ホープフルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★【ホープフルS】レース展望

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