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中央競馬ニュース
今週は２歳マイル王を決める朝日杯フューチュリティＳが阪神競馬場で行われる。注目されるのが前走、今回と同じ阪神芝マイルのデイリー杯２歳Ｓでレコード勝ちを収めたレッドベルオーブ。２走前から騎乗して連勝中の福永祐一騎手（４４）＝栗東・フリー＝が特長や課題、さらには来年を見据えた期待感を語った。 （取材・構成＝川端亮平）
－－コンビを組んで２戦２勝。レッドベルオーブのセールスポイントは
「完成度の高さ。まだ力が付ききっていないけどね。それと、いいスピードがあるよ」
－－初めてタッグを組んだ２走前は、中京芝１６００メートルの２歳コースレコード（１分３３秒１）で未勝利勝ちを飾った
「調教からいい動きをしていたから、楽しみにしていた。走破時計が速くて能力があることを示してくれたけど、自分でペースを速くしてしまった部分もあるので、あまりいい勝ち方ではなかったね」
－－前走のＧＩＩ・Ｄ杯２歳Ｓでは、阪神芝１６００メートルの２歳コースレコード（１分３２秒４）で重賞初勝利を挙げた
「２走前に２番手で気分良く行かせてしまったから、（前走の）前半は折り合いを欠いていた。レコードが出たけど、ペースもそんなに速くなかったからね。ただ、その中で我慢させる競馬ができた。それが今回に生きてくるから、折り合い面はあまり気にしなくていいと思っているよ」
－－母レッドファンタジアの背中を知っていて、全兄レッドベルジュール、全姉レッドベルディエス、レッドベルローズでは勝利を挙げているゆかりのある血統（※注）。どんな特長があるのか
「みんなスピードがある。前向きな気性面をどうコントロールしていくかが、出世の鍵になってくるね」
－－他のきょうだいと比べて能力的にはどうか
「（昨年のＤ杯２歳Ｓを勝った）レッドベルジュールに乗ったのは新馬戦で勝ったときだけになるけど、能力はこちらの方が高いと思うよ」
－－９日の１週前追い切り（栗東ＣＷコース５ハロン６８秒９－１２秒４、馬なりで１馬身先着）にまたがっての感触は
「あまり動きがピリッとしていなかったから、負荷をかけた。しっかりやったことで良くなってくると思う。ここまで順調にきているよ」
－－前走と舞台は同じだが、開催が進んでパワーを求められる馬場になっている
「やってみないと分からないけど、問題ないと思っているよ」
－－相手関係については
「未知の部分が多いこの時期だから、相手のことを考えてもね。レッドベルオーブがどういう走りができるか、いかに力を引き出すか、ということを考えて乗るよ」
－－最後に意気込みを
「前走で重賞を勝っていて、ＧＩでも期待しているよ。これからが大事になるけど、ここでもいい結果を得られるようにね。楽しみだよ」
【注】レッドファンタジアは２０１２年に栗東・橋口弘次郎厩舎からデビューし、福永騎手は３戦目（５着）、４戦目（８着）の未勝利戦で騎乗。９戦０勝で１４年１月に登録抹消され、繁殖入りした。 ファンタジアの子どもはこれまで４頭がＪＲＡでデビューし、全てディープインパクト産駒。福永騎手は４頭とも騎乗経験があり、レッドベルローズは新馬戦、レッドベルディエスは織姫賞（１勝クラス）、レッドベルジュールは新馬戦で、それぞれＶへ導いている。
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