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マイルCSの追い切りが18日、東西トレセンで行われた。美浦では、史上8頭目の春秋マイルGI同一年制覇を狙うグランアレグリア(美・藤沢和、牝4)が芝コースでラスト1ハロン11秒4の瞬発力を披露し、最高の調教評価『S』となった。枠順は、あす確定する。
晩秋の柔らかな朝日を浴びて、鹿毛の馬体が鋭く伸びる。心身ともに充実一途だ。史上8頭目の春秋マイルGI同一年制覇を狙うグランアレグリアが、圧巻の併せ馬を披露した。
「先頭の馬も懸命に走って、いい感じの併せ馬ができました。穏やかで力みがなくなり、古馬らしくなってきましたね」
藤沢和調教師は、満足げな笑みを浮かべながら振り返った。「1度使っていてそんなに強いところ(調教)は要らないし、走りやすそうだったので」とデビュー10戦目で初めて美浦芝コースでの最終追い切りを選択。レッドアルマーダ(3勝クラス)を2秒近く追いかけ、直線では手綱が動くことなく一気に加速。ラスト1ハロン11秒4と極上の瞬発力を披露し、併入でフィニッシュした。
調教パートナーを務める杉原騎手(レースはルメール騎手)は「リズム良く走れました。適度に気合が入っているけど、危うい雰囲気はなくて落ち着いています。体も締まって素軽くなっていますね」とにっこり。先月29日の帰厩から3週連続で週2本のコース追いを消化。質、量とも文句なく、調教評価は最高の『S』となった。
今年はGIだけ3走して2、1、1着。安田記念では1歳上の女傑アーモンドアイを退け、秋初戦のスプリンターズSは後方2番手に置かれながら父ディープインパクトを思い起こさせる上がり3ハロン33秒6の豪脚で突き抜けた。以前のムキになりすぎる面が解消され、4歳を迎えて完成の域に達した。
阪神マイルは桜花賞をレースレコードで制した相性のいい舞台で、「阪神は何度か勝たせてもらっているし、調整も順調にいっているので楽しみです」。歴代最多記録をさらに伸ばすマイルCS5勝目へ、指揮官は確かな手応えを感じている。
馬名の意味はスペイン語で「大歓声」。無観客開催最後のGIだったスプリンターズSを制した才媛が、観衆の戻った仁川で念願の歓声を巻き起こす。(漆山貴禎)
★マイルCSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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