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デアリングタクト、コントレイルと牝馬、牡馬そろって無敗の3冠馬が誕生し、1日にはアーモンドアイが新記録の芝GI8勝を達成。歴史的な快挙が続いているときに、最高のタイミングで岡部幸雄さんに旭日小綬章が贈られた。
シンボリルドルフとコンビを組み、1984年に史上初めて無敗で3冠を制覇し、マークした芝GI7勝は並ばれても35年間抜かれなかった。中央競馬通算2943勝は歴代2位で、GI31勝は4位。98年にはタイキシャトルで仏GIジャックルマロワ賞を制覇した。馬優先主義の姿勢でも日本の競馬に大きな影響を与えた岡部さんは、受章の感想をこう語った。
「最初は戸惑いもあったけど、大変光栄に感じたのと同時に、私を育ててくれたシンボリルドルフをはじめ、多くの馬や関係者にこそ与えられたのだと考えた。1頭の馬には生産者、オーナー、厩舎のスタッフとたくさんの人が関わり、騎手はその総仕上げをするという立場だから」
1967年に騎手としてデビュー。早い時期から好成績を挙げたが、超一流の評価を得たのはシンボリルドルフ以降。転機は71年に初めての海外渡航として米国のレース、調教を視察したことだった。騎手のレベルの高さに刺激を受け、馬の気持ちを非常に大事にする関係者の姿に感銘。その後も年末年始のオフなどを利用し、レースに騎乗できる可能性が低くても渡米を繰り返し、キャリアの後半には欧州にもひんぱんに渡った。
騎手時代にはフランスにも長期滞在し、調教師としてはシンボリルドルフを育てた“ミスター競馬”故・野平祐二さんは、早くから岡部さんの活躍を予言していた。
「私は幸雄がトップに立つのは当然と思っていた。海外に簡単に行けない時代から人の助けを借りずに積極的に行って、ハイレベルの競馬を吸収していたからね。そこまではなかなかできない」
引退後は「調教師と騎手とでは求められるものが違う」と、昨年9月までJRAのアドバイザーを務めるなど、最前線から少し離れて競馬を見守ってきた。今後については「野平先生をはじめ偉大な先輩たちが土台をつくってくれたから、今の自分がある。受章を励みに競馬のさらなる発展に微力ながら尽くしたい」と話している。
現在は競走馬以外の馬にも興味を示して全国をめぐって在来種を視察し、モンゴルまで足を運んだこともある。「競馬は世界レベルになったけど、馬文化という点では日本はまだまだ」と底辺の拡大に力を注ぐ。馬への情熱は全く衰えない。
●…競馬関係者の受章 今回の岡部幸雄氏、中村均氏と同じ『旭日小綬章』受章者は、競馬関係者では松本好雄氏(馬主、2010年秋)、鈴木康弘氏(元調教師、19年春)がいる。なお、JRAによると、これまでの中央競馬での勲章受章者はこの4人を含め、馬主では12人、調教師経験者では7人、騎手では1人。また今年の秋の褒章では、大井競馬に所属する的場文男騎手の『黄綬褒章』受章が2日付で発表された。
岡部 幸雄(おかべ・ゆきお) 1948(昭和23)年10月31日生まれ、72歳。群馬県出身。67年に騎手としてデビューし、2005年3月の引退までに中央競馬でマークした2943勝は歴代2位で、武豊騎手(2日現在4223勝)に抜かれるまで12年6カ月間1位だった。GIは歴代4位の31勝(他に84年のグレード制導入前にGI級6勝)。95年から引退まで日本騎手クラブ会長を務めた。14年に“競馬の殿堂入り”。僚誌週刊ギャロップで「名手の競馬学」を連載中。
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