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【俺のチェックポイント】フラッグ国枝師「雰囲気いい」


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【俺のチェックポイント】フラッグ国枝師「雰囲気いい」

 東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGI出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。菊花賞の2日目は、東京サンスポの漆山貴禎記者がサトノフラッグを取り上げる。凡走に終わった春2冠の雪辱なるか、調整過程を踏まえたうえで前走後の上昇度を調査した。

 ◇

 痛恨の無印だった。秋華賞で◎デアリングタクトと○ソフトフルートの間に割って入ったのはマジックキャッスル。「カイバ食い、雰囲気ともいい。上積みがあるぞ」と国枝調教師から手応えを聞きながら、悩んだ末に印を抜いてしまった。

 国枝厩舎のサトノフラッグは“春2冠出走のディープインパクト産駒”というマジックとの共通項を持つ。もう同じ失敗は繰り返したくない。セントライト記念2着後の上昇度をチェックした。

 20日は坂路を4ハロン67秒3でゆったりと駆け上がった。動きを見届けたトレーナーは「雰囲気がいいね。くたびれた感じがないし、上積みはあると思うよ」と先週のマジックとほぼ同じ口ぶりで好印象を伝えた。

 春は弥生賞を制しながら皐月賞5着、日本ダービー11着と尻すぼみ。調整方法に悩んだ時期もあったというが、14日の1週前追い切りではWコース3頭併せ5ハロン63秒2-12秒3と攻めた。「皐月賞が案外で(調教を)やりすぎたかとも思ったんだけどね。こんな感じでいいはず」。この日は集団から離れて1頭で調整。「長い距離を走らせるには落ち着かせたいから」と工夫している。

 外々を回って追い上げた前走は見どころ十分。重い印が必要だと納得したところで、トレーナーから気になる発言が…。

 「3000メートルは何とも言えないな。長距離を走るには筋肉のボリュームがありすぎる気がする」

 前日の『GI因数分解』で触れたようにステイヤーはスリムな体形が理想とされる。確かに前走馬体重486キロは“ちょいマッチョ”。今週も最終的な印に頭を悩ませそうだ。(漆山貴禎)

菊花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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