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最大の特徴は何といってもディープインパクト産駒の不振。昨年においても同産駒が出走馬の半数を占めていながら、すべての馬が馬券圏外に敗れていた。ただし、1番人気に限れば「0-3-2-1」という成績で、これを「好走率が高い」と取るか、「勝ちあぐねている」と取るかは、各々の馬券スタイルによっても変わってくるだろう。
国際グレードが付された07年以降、2頭以上の勝ち馬を送り出している種牡馬はマンハッタンカフェ(10年テイエムオーロラ、16年クイーンズリング)に限られる。マンハッタンカフェは非根幹距離に強い種牡馬としても知られているが、ディープインパクト然り、主流血統がいまいち結果を残せていない原因は、やはり1800mという舞台設定にありそうだ。
シャドウディーヴァは、父ハーツクライ×母ダイヤモンドディーバ(母の父Dansili)。母は08年ウィルシャーH-米G3、08年キャッシュコールマイル招待S-米G2を制するほか、08年2着・09年3着とゲイムリーS-米G1を2年連続で好走。本馬の前走は内有利な展開のなか、大外枠から外々を立ち回って見せ場を作る中身の濃い競馬だった。父はもちろん、母も4歳から軌道に乗り始めているため、前走内容からも躍進する可能性は大いにあるだろう。
フェアリーポルカは、父ルーラーシップ×母フェアリーダンス(母の父アグネスタキオン)。01年エリザベス女王杯など重賞を4勝したトゥザヴィクトリーの姪で、いとこにトゥザグローリーやデニムアンドルビーなどがいる血統。前走クイーンS-G3は56kgを背負わされていたことを思えば上々の内容で、重賞2連勝した実績からも本格化とみるべきだろう。ただし、高速馬場では分が悪いことも否めないため、ひと雨降って少し馬場が渋って欲しい。
サラキアは、父ディープインパクト×母サロミナ(母の父Lomitas)。半弟サリオスは19年朝日杯フューチュリティS-G1など重賞3勝、母は12年にハンブルク牝馬賞-独G3、12年独オークス-独G1と芝2200mの重賞を連勝している。先週に同コースで行われた毎日王冠-G2では半弟サリオスが危なげない勝ちっぷりを披露しており、本馬も19年エプソムC-G3・2着の実績がある舞台。非根幹距離で結果を残している戦歴からも母系の影響は強そうで、あまりディープインパクト牝駒らしさを感じさせないところに魅力がある。
(文・シンヤカズヒロ)
【血統予想からの注目馬】
シャドウディーヴァ フェアリーポルカ サラキア
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