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今春のクラシックで主役を担った2頭の近況、強さの根源に迫る連載「無敗3冠への道」。第7回はデアリングタクト(栗・杉山晴、牝3)を担当する中井健司獣医師(39)を直撃。2冠牝馬の強さの秘密と可能性を、馬体面から探った。
無敗で2冠を制し、歴史的名牝への階段を駆け上がるデアリングタクト。デビュー前から触れてきた中井獣医師は、驚きを隠せない。
「最初は腰が甘い印象でした。ほとんどの2歳馬がそうですが、いわゆる『緩い』というやつですね」。入厩直前だった1年前の秋、宇治田原優駿ステーブル(京都府綴喜郡)での初対面の印象だ。そんな状態の馬が、新馬戦(11月16日、京都芝1600メートル)で圧巻の差し切りを演じた。
「驚きましたね。まだ体が仕上がってない未完成の状態で、あれだけの走りをするとは…。生まれ持った骨格や心肺などがすごい」。幼さの残る馬体で、無傷の3連勝で桜花賞を制覇。中井さんが変化を感じ始めたのはオークス前だった。
「桜花賞の前も緩さを感じていましたが、オークス前は馬体もやや成長し、腰やトモ(後肢)が強くなったと感じました」
重馬場で激走した桜花賞後は疲れが見られたが、その経験が進化を後押し。オークスは4コーナー13番手から上がり3ハロン33秒1の豪脚で差し切ったが、疲労は感じられなかった。「ダメージがまた、馬体や筋肉の成長につながります。桜花賞が、オークスに向けての成長につながったんだと思います。走る能力があって、それを発揮できる体になってきた」。8月に宇治田原優駿Sで約2カ月ぶりに対面し、また成長を実感した。
「少し背も伸びて、大きくなった印象。体幹がともなってきましたね。やっとこの馬のパフォーマンスに合った、“らしい”体になってきた」
デアリングと同じような感覚で一流に上り詰めたのが、GI2勝馬のファインニードルだ。4歳秋に重賞を初制覇し、5歳では春秋スプリントGIを制した。
「ファインニードルも最初は、それほど見栄えのする馬ではありませんでした。クラシックやGIで活躍する馬は、成長力が共通してすごい」
デアリングタクトは、成長途上ながら無敗で2冠奪取。「末恐ろしい」一頭とは、人生でも大きな出会いとなった。
「光栄です。どこまでの馬になってくれるのか楽しみにしています」
常に最高のパフォーマンスを発揮できるために、最善のサポートを。自然体で名牝の背中を押し続ける。 (斉藤弘樹)
★2日に栗東トレセンに帰厩したあともデアリングタクトは、順調に調整されている。13日には、坂路を馬なりで4ハロン59秒0─13秒4と初時計。「無事に出せたという感じです。1本目なので、これで十分。これからピッチを上げていきたい」と杉山晴調教師は語った。
■中井 健司(なかい・けんじ)1980(昭和55)年生まれ。大阪府出身の39歳。2006~15年まで9年間、JRAの獣医師を務める。退職後に海外で半年間、馬の歯科や整体、針の研修を受けた。16年から、うしや競走馬クリニック勤務。これまで、ファインニードルやケイティブレイブなどのGI馬に携わった。
★デアリングタクトの競走成績はこちら
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