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【馬人クローズアップ】原優介騎手

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【馬人クローズアップ】原優介騎手

 今週の「馬人」は、日曜新潟メインのレパードSで重賞初挑戦を迎えるルーキー、原優介騎手(20)=美・武井=を取り上げる。初コンビのフェイバリット(美・小桧山、牡)で臨む大舞台を前に、現在の心境などを聞いた。

 ◇

 まだ中央で1勝しかしていないルーキーが、重賞で存在感をアピールするチャンスを得た。3月にデビューした原優介騎手が、フェイバリットとのコンビでレパードSに挑戦する。

 「いろいろな方のバックアップで乗せていただけることになりました。それに見合った実力を早くつけたいし、少しでも上の着順を目指したいです」

 初の大舞台を控えて初々しい笑顔を見せる。同期が着実に勝ち星を重ねる中、1勝にとどまっていることにもちろん納得はしていない。これまでの自身の騎乗を振り返り「もともとスタートが苦手で、減量を生かしたくて強引に前に行ったりしていました」。そこへアドバイスをくれたのが先輩の菊沢騎手だった。

 「僕のレースを見て、『リズムが悪い』と言ってくれて、それで馬のリズムが大事なんだ、と変わってきた。今は先行してもリズムを重視して乗るようになりました」

 競馬に取り組む姿勢が変わった。それが結果に現れたのが、7月21日に盛岡で行われたヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドだ。2戦ともに勝利を収め、JRAの東日本騎手ではトップに立っている。

 フェイバリットとは初コンビで、きょう7日の調教で初めて手綱を取る予定。「テンションが上がりやすいところはあるけど、順調で馬の状態はいいと聞いています」と期待を膨らませる。

 今年の新人騎手は新型コロナの影響でデビュー時から無観客だ。観客を入れて行われた盛岡競馬では「ゴール前の声とか、今までとは全然違いました」と、ファンの声援の温かさに触れたことが大きな刺激になったという。すべてが勉強の日々で、調教やレースで騎乗した馬の日誌は毎日欠かさずつけている。技術の向上へ全力を注ぐ原騎手。初めての重賞で、またひとつ成長した姿を見せてくれそうだ。(柴田章利)

原優介(はら・ゆうすけ) 2000(平成12)年6月10日生まれ、20歳。東京都出身。今年3月1日に美浦・武井厩舎所属でデビュー。4月5日の中山12R(タイキダイヤモンド)でJRA初勝利。6日現在、JRA通算136戦1勝。



レパードSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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