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「サマー2000シリーズ」初戦、七夕賞の追い切りが8日、東西のトレセンで行われた。美浦ではマイネルサーパスが馬なりでWコース5ハロン67秒4-12秒3をマークして、手応え優勢で併入。待望の重賞初Vへ充実ぶりをアピールした。昨年2着のクレッシェンドラヴがWコース5ハロン66秒6-12秒1で併入し、最高の調教評価『S』となった。
全身を使った柔らかい身のこなしに、目下の充実ぶりが見て取れる。マイネルサーパスが余力十分に美浦Wコース5ハロン67秒4-12秒3をマークして、併入フィニッシュ。待望の重賞初制覇へ、きっちり態勢を整えた。見守った高木調教師も、仕上がりの良さに笑みを浮かべてうなずいた。
「放牧を挟んでフレッシュな状態だし、しっかり乗り込んでいい感じに仕上がっている。夏場がいいタイプではないけど、最近は暑さが落ち着いているし調子がいい」
この日も曇りで日差しが少なく、強い風も吹いて暑さはやわらいだ。サーパスにとっては走りやすい気候で、僚馬アナザートゥルース(OP)を先導する脚取りも軽快そのもの。直線で馬体を並べてからの反応も良く、手応え優勢のままゴールを駆け抜けた。
4月の前走、福島民報杯でリステッド2勝目をマークし、そろそろ重賞タイトルが欲しい。その願いをかなえるには、過去3戦で【2・1・0・0】と連対率10割を誇る福島コースは、打って付けの舞台だ。きんもくせい特別を2歳コースレコードで勝ったかと思えば、不良馬場のラジオN賞で2着。重馬場の前走も完勝した。トレーナーも「平坦コースが合うのかな。決して雨馬場がいい馬ではないけど、能力でカバーしてくれている」と相性の良さを感じている。
さらに強調材料となるのが、国分優騎手の存在だ。コンビ2戦2勝がともにリステッドという相思相愛ぶり。今まではピンポイントでの騎乗だったが、今回は前走に続いての起用で、高木師も「勝負どころでズブさを見せるこの馬を(国分)優作(騎手)はうまく動かしてくれる」と信頼を寄せている。
2歳時は直線で抜け出すと物見をして減速していたが、「必ず返し馬でゴール板を見せて覚えさせる」教育を重ねたことで、癖はかなり修正。精神面の成長も顕著だ。
前走から0・5キロ増のハンデも、ハンデキャッパーに実力を認められたからこそ。充実の4歳夏に、大好きなみちのくでマイネルサーパスが重賞ウイナーの仲間入りを果たす。(板津雄志)
★七夕賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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