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【CBC賞】鋭伸クリノガウディー!ラスト11秒9

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【CBC賞】鋭伸クリノガウディー!ラスト11秒9

 CBC賞の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。栗東では、高松宮記念で1位入線も4着降着になったクリノガウディーが坂路単走でラスト1ハロン11秒9(4ハロン55秒8)と確かな伸びを披露。仕切り直しの一戦で、待望の重賞初勝利を狙う。ミッキースピリットも栗東坂路で充実の脚取りを見せ、最高の調教評価『S』となった。

 ◇

 名誉挽回の一戦に向けて、真っすぐに急勾配を駆け上がる。雨が上がった栗東トレセンで、クリノガウディーが坂路ラスト1ハロン11秒9の鋭い切れ味を披露。見届けた藤沢則調教師は、納得の表情で切り出した。

 「しまいが切れるような調教をしたかった。馬場が悪かったので全体の時計は1、2秒遅かったけど、思った通りの調教ができた。ここできっちり決めて賞金を加算して、スプリンターズSを逆算していきたいね」

 整地直後の坂路で、森裕騎手(実戦は横山典騎手)を背に前半はゆったりしたペースで折り合いに専念。直線に向いてスムーズに加速すると、ゴール前で軽く仕掛けられるともうひと伸び。余力十分に4ハロン55秒8-11秒9をマークした。

 雨の影響が残った不良馬場とあって全体時計は目立たないが、ラスト1ハロンで11秒台をマークしたのは、1日に坂路で追い切った延べ778頭でわずか3頭。6月24日の1週前追い切りでは坂路で自己ベストの4ハロン50秒4-12秒1を叩き出しており、仕上げに抜かりはない。

 1200メートル初挑戦だった前走、高松宮記念は好位で流れに乗り、ゴール前で左にモタれながらも1位入線。しかし喜びもつかの間、進路妨害で4着降着となり、GI初勝利は幻と消えた。とはいえ、2着グランアレグリアはその後にアーモンドアイを倒して安田記念を制し、3着ダイアトニック函館スプリントSを快勝。ガウディーも一線級の力があるのは明白で、その後の3カ月の休養で成長を遂げた。

 担当の丸田助手は「昨年はまだ緩かった後肢が、だいぶしっかりしてきた」と証言。藤沢則調教師は「硬さがなくて柔らかみがある。前後(肢)が連動して全体的なバランスが良くなっている」と目を細める。トップハンデの58キロを背負うが、前走と同距離の今回に懸ける思いは、どの陣営よりも強い。

 「“最強の1勝馬”という称号をここで外して、2勝目をゲットしたいね」とトレーナーは力強く結んだ。2018年10月の新馬戦以来となる白星をつかみ、秋は再びGIの舞台へ。ここで、負けてはいられない。(川端亮平)

CBC賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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