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【宝塚記念】レースの注目点

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【宝塚記念】レースの注目点

★上半期の総決算・宝塚記念GI馬8頭を含む18頭が登録



 今年の宝塚記念には、ファン投票1位アーモンドアイの登録こそないが、ファン投票2位のラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)、同3位のサートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)、同6位のクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)などGI馬8頭を含む18頭が登録している。グレード制が導入された1984年以降の宝塚記念で、GI馬が最も多く出走したのは1989年、2007年の7頭で、今回登録のある8頭のGI馬すべてが出走すれば、宝塚記念におけるGI馬の最多出走頭数記録を更新することになる。果たして、豪華なメンバーが揃った今年の宝塚記念を制すのはどの馬だろうか。なお、過去の宝塚記念の結果を見ると、出走馬中ファン投票最上位馬は23勝、2着16回で、勝率.383、連対率.650という成績を残している。



★牝馬の活躍が目立つ上半期のJRA・GI 宝塚記念には大阪杯ワンツーの牝馬2頭が登録



 今年の牡牝混合GIレースでは、牝馬の活躍が目立っており、高松宮記念大阪杯安田記念の3レースで牝馬がワンツーフィニッシュを決めている。宝塚記念には、大阪杯1着のラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)、同2着のクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録しているが、大阪杯に続いて牡馬を相手に好走することができるかどうか。グレード制が導入された1984年以降、牡牝混合のGIで牝馬が年間4勝を挙げれば、2008年(5勝)以来12年ぶり2回目となる。なお、ラッキーライラックは牡牝混合戦で4戦1勝、2着3回、クロノジェネシスは4戦3勝、2着1回でどちらも連対率100%を記録している。



★今年の登録馬中、最多のGI3勝 GI連勝を狙うラッキーライラック



 ラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、今年の宝塚記念登録馬中、最多のGI3勝を挙げている。同馬は、2017年に阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。3歳春以降は勝星から遠ざかった期間もあったが、昨年11月のエリザベス女王杯で2度目のGI制覇を果たし、前走の大阪杯でGI3勝目を挙げている。グレード制が導入された1984年以降、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した馬が5歳時にGI2勝を挙げれば、2009年のウオッカ(5歳時にGI3勝)以来2頭目となるが、ラッキーライラックはGI連勝を遂げることができるかどうか。同馬には引き続きM.デムーロ騎手が騎乗予定。なお、宝塚記念では2014年から5歳馬が6連勝中だ。



金鯱賞以来、約3力月半ぶりの出走 昨年の皐月賞馬サートゥルナーリア



 昨年の皐月賞サートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)が、GI3勝目を目指す。同馬は昨年、皐月賞優勝の他にも、神戸新聞杯1着、有馬記念2着などの成績を残し、JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。サートゥルナーリアは今年初戦の金鯱賞を制し、今回は同レース以来約3力月半ぶりの出走となる。前走から3力月以上出走間隔が空いた時の同馬の成績は3戦3勝だが、今回も好成績を残すことができるかどうか。ちなみに、前年の有馬記念で2着だった4歳馬はグレード制が導入された1984年以降の宝塚記念に5頭が出走して3勝、2着1回、3着1回という成績を残している。



 また、サートゥルナーリアに騎乗予定のC.ルメール騎手には、今年4回目のJRA・GI制覇がかかる。グレード制が導入された1984年以降、上半期だけでJRA・GI4勝を挙げたのは、武豊騎手(2回)、安藤勝己元騎手、福永祐一騎手の3名だが、ルメール騎手は宝塚記念初勝利を挙げ、この記録に並ぶことができるかどうか。



★昨年の宝塚記念では逃げて2着 復活を期す2017年の菊花賞馬キセキ



 キセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)は、2017年の菊花賞優勝以降14連敗中だが、その間にGIで2着が3回、3着が1回あり、昨年の宝塚記念では逃げて2着に入っている。キセキには、前走の天皇賞(春)6着に続き武豊騎手が騎乗する予定だが、2度目のコンビとなる今回はどのような戦法で臨むだろうか。Vなら、菊花賞以来2年8力月5日という長い勝利間隔でのGI制覇となる。



 なお、キセキを管理する角居勝彦調教師は、宝塚記念で3度の2着があるが、まだ優勝経験はない。同調教師はサートゥルナーリア(牡4歳)、トーセンカンビーナ(牡4歳)との“3頭出し”で今年の宝塚記念に臨む予定だが、同レース初制覇を遂げることができるかどうか。



★史上15頭目の宝塚&有馬制覇なるか 大阪杯7着からの巻き返し狙うブラストワンピース



 2018年の有馬記念勝馬ブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)が、史上15頭目の宝塚記念有馬記念双方制覇に挑む。同馬は今年初戦のアメリカJCCを勝ったが、前走の大阪杯では7着に敗れており、宝塚記念で巻き返しなるか注目されるところだ。Vなら、同年のアメリカJCC勝馬の宝塚記念制覇は、1979年サクラショウリ以来41年ぶり3頭目、ブラストワンピースに騎乗予定の川田将雅騎手は、2014年から7年連続のJRA・GI制覇となる。



宝塚記念連覇を狙うD.レーン騎手 今年はグローリーヴェイズに騎乗予定



 リスグラシューに騎乗して昨年の宝塚記念を制したD.レーン騎手は、グローリーヴエイズ(牡5歳、美浦・尾関知人厩舎)とのコンビで参戦する予定。宝塚記念では内藤繁春元騎手(1966・67年)が唯一、連覇しており、レーン騎手には53年ぶり2人目の同レース連覇がかかるが、今年も宝塚記念を制すことができるかどうか。



 また、グローリーヴェイズは昨年12月の香港ヴァーズ(香港)以来、約半年ぶりの出走となる。年明け初戦の馬が宝塚記念を勝てば、1977年のトウショウボーイ以来43年ぶり2頭目となり、海外出走帰国初戦となる馬の宝塚記念制覇は昨年のリスグラシューに続く2年連続3頭目となる。



★親子3代での宝塚記念制覇に挑戦 トーセンスーリヤに騎乗予定の横山和生騎手



 トーセンスーリヤ(牡5歳、美浦・小野次郎厩舎)に騎乗予定の横山和生騎手には、親子3代での宝塚記念制覇がかかる。宝塚記念では「父・武邦彦=子・武豊」、「父・横山富雄=子・横山典弘」の2組が親子制覇を果たしており、横山典弘騎手を父に持つ横山和生騎手が勝てば、史上初の親子3代同一JRA・GI制覇となる。トーセンスーリヤは、前走の新潟大賞典で重賞初制覇を飾ったが、初のJRA・GI挑戦でどのような走りを見せるだろうか。Vなら、(地)馬のJRA・GI制覇は2002年マイルCSトウカイポイント以来、18年ぶりとなる。なお、ワグネリアン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定の福永祐一騎手にも宝塚記念の親子制覇がかかる(福永騎手の父・福永洋一元騎手は1978年にエリモジョージで宝塚記念優勝)。



 また、トーセンスーリヤを管理する小野次郎調教師は2017年ホープフルS以来、4度目のJRA・GI挑戦となる。同調教師は2015年のJBCスプリントコーリンベリー)で“統ーダートGI”を制しているが、JRAでもGIタイトルを手にすることができるかどうか。



★上半期に活躍した騎手、調教師に注目 重賞7勝の松山騎手&重賞3勝の斉藤調教教師



 6月15日現在、今年のJRA重賞勝利数を見ると、騎手ではC.ルメール騎手、松山弘平騎手が7勝でトップとなっている。宝塚記念でルメール騎手はサートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)、松山騎手はメイショウテンゲン(牡4歳、栗東・池添兼雄厩舎)に騎乗予定だが、上半期を締め括るJRA・GIで勝利を挙げることができるかどうか。



 調教師では最多の5勝を挙げている矢作芳人調教師(栗東)に宝塚記念への管理馬の登録はないが、2位タイの3勝を挙げる斉藤崇史調教師(栗東)は、クロノジェネシス(牝4歳)を登録している。同調教師は5月のNHKマイルCをラウダシオンで制しているが、今年2度目のJRA・GI制覇を決めることができるかどうか。なお、馬主の勝利数でトップの7勝を挙げる(有)サンデーレーシングは、クロノジェネシスの他、ダンビュライト(セン6歳、栗東・音無秀孝厩舎)、ラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)を登録している。



★JRA・GIで1番人気馬が8戦連続連対中 上半期を締め括るGIを制すのはどの馬?



 今年のJRA・GIでは1番人気馬が好走しており、これまでに実施された11レースのうち10レースで1番人気馬が3着以内に入っている。また、桜花賞レシステンシア・2着)から安田記念アーモンドアイ・2着)まで実施機会にして8連続で1番人気馬が連対しており、宝塚記念でも連対すれば、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GIにおける1番人気馬の実施機会連続連対で最多タイの9戦連続連対となる。過去10年の宝塚記念での1番人気馬の成績は2勝、2着4回となっているが、上半期を締め括る宝塚記念はどのような結果になるだろうか。



 なお、西暦で末尾が「0」の年の宝塚記念の結果を見ると、1960年の第1回から2010年の第51回まで6回すべてで1番人気馬が連対している。

宝塚記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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