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【日本ダービー】ディープボンド和田「上を狙っていける」


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【日本ダービー】ディープボンド和田「上を狙っていける」

 3歳馬の頂点を競うGI日本ダービー(芝2400メートル)が31日に東京競馬場で行われる。皐月賞コントレイル、2着サリオスの2強ムードが強まる中で、逆転に挑むのが前哨戦の京都新聞杯を勝ったディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎、牡3歳)だ。昨年は京都新聞杯2着のロジャーバローズが12番人気で本番をV。今年もこの路線が大波乱を呼ぶか。ダービー初制覇を狙うベテラン、和田竜二騎手(42)=栗東・フリー=に意気込みを聞いた。(取材構成・斉藤弘樹)

 --ディープボンドは前走の京都新聞杯で重賞初制覇。中団を進み、直線は他の馬との間から力強く伸びた

 「いい位置で競馬ができました。しぶとい脚を使えることは分かっていたので、(直線で他の馬に)並んだところで大丈夫だと思いました」

 --皐月賞10着からの成長は

 「調教に乗ったときに、今までと違う動きをしていました。体つきに力強さが出て、短期間で良くなっていましたね。落ち着いているところは落ち着いて、爆発するところは爆発してくれました。力をつけているな、と感じましたね」

 --今回は東京芝2400メートルが舞台

 「(芝2200メートルの前走で)折り合いも問題なかったし、長い距離は大丈夫。瞬発力勝負になるとしんどいので、前走のようにしぶとさを生かせる形が理想です」

 --和田騎手は1999年、師匠の岩元市三調教師(引退)が管理していたテイエムオペラオーで3着(優勝はアドマイヤベガ

 「(デビュー4年目の)当時は東京で勝ったこともなく、経験が少なかったです。競馬を(VTRで)見直してみると浮ついているな、と…。ダービーの雰囲気にのまれたのかもしれませんが(GIを通算7勝の)オペラオーのような馬でダービーに乗れたことは、本当にいい経験。今につながっていますし、経験したことを生かして乗っています」

 --岩元調教師は騎手時代、82年にバンブーアトラスでダービーを勝っている。師匠から学んだことは

 「流れに乗る競馬は“岩元イズム”です。昔から(岩元)先生に『流れに乗るレースを』と口酸っぱく言われてきました。先生の教えを守って乗ってきて、それが染みついています。自信や過信はありませんが、今の自分はいろいろな経験をしてきました」

 --ディープボンドは父のキズナも2013年に京都新聞杯を勝ち、ダービー馬に輝いた。キズナの父ディープインパクトは05年のダービー馬。史上初の父子3代制覇が懸かる

 「デビュー前から期待していた馬ですし、前走で成長力が見られたのはすごいところ。メンバーは強くなりますが、そういう血統でもあるし楽しみですね。まだ上を狙っていける馬だと思うので、期待を持ってダービーに行きたいです」



日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



和田竜二(わだ・りゅうじ) 1977(昭和52)年6月23日生まれ、42歳。滋賀県出身。96年に栗東・岩元市三厩舎所属で騎手デビュー。4年目の99年からテイエムオペラオーとのコンビで活躍し、99年皐月賞、2000、01年天皇賞・春などGI7勝を挙げた。18年の宝塚記念ミッキーロケットで制し、17年ぶりのGI制覇を達成。JRA通算1万7966戦1306勝、重賞はGI8勝を含む44勝(26日現在)。165センチ、50キロ。



★名手でも40歳超え初栄冠…最近は2016年マカヒキの川田騎手、19年ロジャーバローズの浜中騎手が30歳でダービーを制しているが、ダービーには若手が勝つのは難しいという歴史がある。競走馬にとって一生に一度の大舞台。多頭数、大歓声などのプレッシャーも加わり、冷静な騎乗が難しいからだろう。1993年ウイニングチケットの柴田政人騎手は44歳、94年ナリタブライアン南井克巳、09年ロジユニヴァース横山典弘騎手は41歳と、名手でも初の栄冠は40歳を超えてから。福永祐一騎手は41歳の18年、ワグネリアンでV。同期の和田騎手も機は熟した。



★過去7回父子V…ダービーの父子制覇は過去に7組。3代制覇はまだ例がなく、父キズナ(2013年優勝)、その父ディープインパクト(05年優勝)のディープボンドが勝てば史上初の父子3代制覇となる。競馬の世界では「ダービー馬はダービー馬から」の格言があり、それを示すことができるか注目だ。また、管理する大久保龍志調教師の父、大久保正陽調教師は1994年にナリタブライアンでダービーを制覇。調教師としての父子制覇も懸かる。



★父と同じ前哨戦…前走が京都新聞杯の馬は2000年アグネスフライト、13年キズナ、19年ロジャーバローズの3頭がダービーを勝利。関西馬にとっては、前哨戦を長距離輸送がない京都競馬場で戦えることは大きなメリットだ。余力を持ってダービーに挑めることが好結果の要因にある。もう一つの重要前哨戦、青葉賞は東京競馬場なので、関西馬は2度の長距離輸送が不安。実際に青葉賞組からダービーの優勝馬は出ていない。

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