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東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGI出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。日本ダービーの初日は、大阪サンスポの渡部陽之助記者がホープフルS2着馬ヴェルトライゼンデに注目した。皐月賞は8着だったが、ダービーへ向けての仕上げの違いや、馬の変化をチェックした。
先週のオークスは、桜花賞馬デアリングタクトが無敗で牝馬2冠を達成。今週も皐月賞馬コントレイルの2冠が有力視されているが、気になる馬がいる。昨年のホープフルSで0秒2差2着のヴェルトライゼンデだ。
前走の皐月賞は8着と初めて連対を外したが、もともと池江調教師は「ダービーでピークに持っていけるように逆算して仕上げる」と話していた。池江厩舎は2011年の覇者オルフェーヴルから、9年連続でダービーに参戦。トップステーブルの“ダービー仕上げ”で思惑通りに上昇していれば、大舞台で輝けるかもしれない。前回との仕上げ方の違いや、馬の変化をチェックしたい。
早速、池江厩舎へ足を運び、担当の橋口助手を直撃。「(本格化は)秋頃かと思っていたんですが、この短期間でものすごく成長していますね。思っていた以上に充実しています。背中が分厚くなって体つきがいいですよ」。いきなり、急上昇ぶりを伝えてくれた。
ダービーを見据えて、調教内容を強化。中間は入念に乗り込まれ、計7回時計をマーク。20日の1週前追い切りでは、CWコースで一杯に追われ6ハロン80秒0(ラスト1ハロン12秒0)の自己ベストをマークした。馬の成長に合わせて負荷を高めてきたことが、実を結びつつあるようだ。
走り方も変化している。「手前の替え方がスムーズになって、グッと伸びるようになっている。進化していますね」と同助手。2ハロンの距離延長についても「自らガッといくタイプではないし、折り合いは全然問題ないですね。ゆったり運べる距離は大丈夫です」と自信をのぞかせる。
きっちりと“ダービー仕上げ”が施されているヴェルトライゼンデ。重い印も考えたい。 (渡部陽之助)
★ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
■「GI・俺のチェックポイント」 現場記者が週末のGI出走馬のなかで、自分が気になる馬を独自の焦点をもとに取材。記者は日替わりで、火~土曜付に掲載する。
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