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中央競馬ニュース
記者が日替わりで、ＧＩ出走馬の気になる点を関係者に取材する「俺のチェックポイント」。ヴィクトリアマイルの最終日は、東京サンスポの板津雄志記者が伏兵トーセンブレスに注目した。外から差すイメージが強かった３歳時から、競馬スタイルが変わってきたことについて、加藤征調教師に聞いた。
継続は力なり－。目標・成功に向かって、必要な何かを地道に続ける。それを実践中と思えるのがトーセンブレスだ。
近走のレースＶＴＲを見直すと、昨秋あたりからずっと追い出しをギリギリまで我慢して馬群の隙間を突くような競馬を続けている。前走の武庫川Ｓも道中でラチ沿いをピッタリ回り、直線でぽっかりあいた最内から鋭く抜け出してＶ。意図してのことなのか。加藤征調教師＝写真＝に聞いた。
「３歳時より折り合い面が良くなったのが大きい。以前は道中我慢させながらだったので、いざ勝負どころですぐに反応できない面があったが、今は途中からでも少しずつ踏んで（加速して）いけるし、馬群での競馬も大丈夫になった。今回も内をピッタリでね。予行演習は十分やってきた」
不器用なままだと馬群での競馬はかえってロスになりかねないが、器用にギアチェンジができれば当然、馬混みのさばきもスムーズになる。「今はスペースにスッと入っていけるから、追い出しを待って、あいたところを突く競馬で。ジョッキー（大野騎手）も３走前の東京で実践済みだから」と師はイメージ。その想定なら〔３〕枠（６）番という枠順ももちろんプラスで「大外枠以外ならいいと思っていたが、ここならロスのない競馬がしやすい」と期待している。
土曜は雨予報で、日曜は晴れ予報と馬場状態を読むのが難しいところ、晴雨兼用タイプなのは心強い。東京の馬場は内から乾きやすい傾向にあり、イン狙いのスタイルは威力を増しそうだ。
３勝クラスを勝ったばかりで重い印は打てないが、“アーモンドアイ世代の桜花賞４着馬”という肩書は十分魅力的に思う。当時よりも心身ともに成長の跡が見られるのは確か。馬券に絡む可能性はあるとみてトーセンブレスは４番手の△△評価とした。 （板津雄志）
■「ＧＩ・俺のチェックポイント」 現場記者が週末のＧＩ出走馬のなかで、自分が気になる馬を独自の焦点をもとに取材。記者は日替わりで、火～土曜付に掲載する。
★ヴィクトリアマイルの出馬表はこちら
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