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中央競馬ニュース
ＮＨＫマイルＣの出走馬が７日、確定した。ＧＩ出走馬の気になる点を関係者に直撃する連載「俺のチェックポイント」で、４日目を担当する大阪サンスポの川端亮平記者は、ギルデッドミラーに注目。課題だった折り合い面に進境を見せ、手が合う福永騎手とのコンビ再結成で切れ味がさらに増しそうだ。
◇
成長期にあたる３歳春は、短期間でグンと良くなることがある。前哨戦からわずか数週でも侮れない。今回のテーマは『伸びしろ』。それを最も感じるのが、ギルデッドミラーだ。
３走前のこぶし賞までは行きたがる面を見せていたが、２走前に１４００メートルに距離を詰めると鮮やかに突き抜けて２勝目。前走は再びマイルに距離を延ばしたＧＩＩＩ・アーリントンＣで２着に入って優先出走権を獲得し、ＧＩに駒を進めてきた。まだ少し力みが残るものの、課題だった折り合い面に明らかな進境がみえるレースぶり。２０１８年に鳴尾記念を制したストロングタイタンの半妹という血統が、ようやく開花した印象だ。
その要因を尋ねると、松永幹調教師＝円内＝は「３走前を踏まえて、２走前にジョッキー（福永騎手）がうまく乗ってくれて、それから走り方が良くなった印象がある。調教はめちゃくちゃ動いていて、能力はすごくあったからね。それをうまく出し切れていなかった」と、鞍上との相性の良さを挙げた。まさに手が合ったということだろう。
前走も福永騎手が騎乗予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、騎手の節内移動が禁止になったため、土日ともに中山で騎乗せざるを得ず、阪神では乗れなくなってしまった。それだけに、トレーナーは「また手が戻るのは頼もしい」とコンビ再結成を歓迎する。
その鞍上も確かな手応えをつかんでいる。「前走は乗っていないけど、折り合いに関して不安はないよ。うまく脚がたまれば、爆発力がある」と力を込め、さらに「右にモタれるところがあるから、左回りになるのはいい。真っすぐ走れる可能性が高い」と、舞台替わりでパフォーマンスが上がると見立てていた。
今回、上位人気になるであろうサトノインプレッサには、引っ掛かっていた３走前（２着）でクビ差しか負けていない。能力的には遜色ない、といっていいだろう。粗削りだったぶん、そこからの上積みは大きく、逆転も可能とみる。現時点での予想は△ながら、再考する必要がありそうだ。（川端亮平）
■「ＧＩ・俺のチェックポイント」 現場記者が週末のＧＩ出走馬のなかで、自分が気になる馬を独自の焦点をもとに取材。記者は日替わりで、火～土曜付に掲載する。
★ＮＨＫマイルＣの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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