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【天皇賞・春】レースの注目点


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【天皇賞・春】レースの注目点

★1年ぶりの勝利を目指すフィエールマン 史上5頭目の天皇賞・春連覇なるか 



 フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、史上5頭目となる天皇賞・春の連覇に挑む。天皇賞馬の天皇賞再挑戦が可能となった1981年以降、連覇に挑んだ馬は延べ12頭で、そのうちメジロマックイーン(1991・92年)、テイエムオペラオー(2000・01年)、フェノーメノ(2013・14年)、キタサンブラック(2016・17年)の4頭が天皇賞・春連覇を決めている。フィエールマンは、デビュー6戦目で昨年の天皇賞・春を制し、レース史上最少キャリアVを記録したが、その後は勝利から遠ざかっている。果たして、1年ぶりの勝利を挙げることができるかどうか。



★京都でGI2勝を挙げるフィエールマン 天皇賞3連勝中のC.ルメール騎手が騎乗予定



 フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、2018年の菊花賞、昨年の天皇賞・春と京都競馬場でGI2勝を挙げている。グレード制が導入された1984年以降、メジロマックイーンライスシャワーメジロドーベルディープインパクトキタサンブラックの5頭が京都でGI3勝を挙げているが、フィエールマンは京都で3度目のGI制覇を果たすことができるかどうか。なお、同馬は、昨年12月の有馬記念4着以来中132日での出走となる。同馬は昨年の天皇賞・春では、1月のアメリカJCC以来中97日での出走で勝利しているが、年明け初戦となる今年も勝利を収めることができるかどうか。



 また、フィエールマンに騎乗予定のC.ルメール騎手は、2018年の天皇賞・秋から天皇賞3連勝中で、Vなら史上初の天皇賞4連勝となる。



キセキ武豊騎手との新コンビで参戦 2年半ぶりのGI制覇なるか



 キセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)が2年半ぶりのGI制覇を目指す。同馬は2017年秋の菊花賞優勝以降13連敗中だが、その間にGIで2着が3回、3着が1回。キセキは今年初戦の阪神大賞典では7着に敗れたが、久々の勝利を挙げることができるだろうか。Vなら、菊花賞以来、2年6力月10日という長い勝利聞隔でのGI制覇となる。なお、キセキには天皇賞14勝(春8勝、秋6勝)を挙げる武豊騎手が騎乗する予定。



★3000メートル以上の長距離戦で好成績 阪神大賞典を制したユーキャンスマイル



 今年の阪神大賞典勝ち馬ユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、2018年菊花賞3着、2019年万葉S2着、ダイヤモンドS1着、天皇賞・春5着、今年の阪神大賞典1着と3000メートル以上の長距離戦で安定した成績を残している。同馬を管理する友道康夫調教師には、グレード制が導入された1984年以降で最長タイとなる8年連続のJRA・GI制覇がかかるが、ユーキャンスマイルは好成績を残している長距離戦でGI初制覇を遂げることができるかどうか。Vなら、阪神大賞典優勝ち馬の同年の天皇賞・春制覇は、2018年レインボーライン以来2年ぶりとなる。



★今年JRA・GI2勝の(株)キャピタル・システム 日経新春杯モズベッロが出走予定



 今年のJRA重賞での馬主別勝利数を見ると、トップは4勝を挙げている(株)キャピタル・システム、(有)サンデーレーシング。(株)キャピタル・システム所有馬は、モズアスコットフェブラリーSモズスーパーフレア高松宮記念を制し、今年のJRA・GIで開幕2連勝を飾った。同馬主の所有馬は、天皇賞・春には日経新春杯勝ち馬モズベッロ(牡4歳、栗東・森田直行厩舎)が登録しているが、今年3度目のGI制覇を遂げることができるかどうか。同馬には天皇賞初制覇がかかる池添謙一騎手が騎乗する予定。なお、(有)サンデーレーシングの所有馬は天皇賞・春連覇を目指すフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)など3頭が登録している。



シルヴァンシャーに騎乗予定のM.デムーロ騎手 史上4人目の8大競走完全制覇なるか



 M.デムーロ騎手が保田隆芳元騎手、武豊騎手、C.ルメール騎手に次ぐ史上4人目の8大競走完全制覇を目指す。同騎手が騎乗予定のシルヴァンシャー(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、重賞初挑戦となった前走の京都大賞典では3着に入っており、今回が初のGI出走となる。デムーロ騎手はこれまで天皇賞・春に5回騎乗して2002・19年の4着が最高成績となっているが、6度目の挑戦で同レース初勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する池江泰寿調教師は天皇賞・春初制覇となり、8大競走完全制覇へ、残すは桜花賞のみとなる。なお、同調教師の父・池江泰郎元調教師はメジロマックイーン(1991・92年)、ディープインパクト(2006年)で天皇賞・春を制しており、史上3組目の天皇賞・春親子制覇がかかる。



★2017年菊花賞以来の京都参戦 日経賞を制したミッキースワロー



 ミッキースワロー(牡6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、昨年の七夕賞1着以降、オールカマー2着、福島記念3着、アメリカJCC4着、日経賞1着と重賞戦線で安定した成績を残している。同馬のGI挑戦は2018年の有馬記念(11着)以来約1年4か月ぶり5回目、京都競馬場での出走は2017年の菊花賞(6着)以来、約2年半ぶりとなるが、GI初制覇を遂げることができるかどうか。同馬には天皇賞・春で3勝を挙げている横山典弘騎手が騎乗予定。なお、同騎手のレース当日の年齢は52歳2力月11日で、Vなら、武豊騎手が持つ天皇賞・春の最年長優勝記録(2017年:48歳1力月16日)を更新する。



阪神大賞典2・3着の“ディープ”産駒トーセンカンビーナ&メイショウテンゲン



 過去10年間の天皇賞・春優勝馬の前走を見ると、“阪神大賞典組”、“大阪杯組”が3勝、“日経賞組”が2勝を挙げている。今年の登録馬16頭の前走を見ると、“阪神大賞典組”が最多の6頭を数えるが、さて、勝利を挙げるのはどの組だろうか。



 阪神大賞典2着のトーセンカンビーナ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)、同3着のメイショウテンゲン(牡4歳、栗東・池添兼雄厩舎)は、ともに2006年の天皇賞・春勝ち馬ディープインパクトの産駒で、同レースの父子制覇がかかる。トーセンカンビーナは2016年のセレクトセール(当歳)で2億3000万円(税抜)で落札された高額取引馬で、今回がGI初挑戦となる。また、メイショウテンゲンの母メイショウベルーガは2010年に阪神大賞典3着→天皇賞・春で10着となっており、母の雪辱を果たすことができるか注目される。なお、トーセンカンビーナが勝てば、角居勝彦調教師は天皇賞・春初制覇となり、8大競走完全制覇へ、残すは桜花賞のみとなる。



★16番人気でダイヤモンドSを制覇 ミライヘノツバサ木幡巧也騎手コンビに注目



 ダイヤモンドS勝ち馬ミライヘノツバサ(牡7歳、美浦・伊藤大士厩舎)は、2016年の菊花賞(13着)以来、約3年半ぶりのGI挑戦となる。同馬は2017年3月の日経賞2着後、約1年半と長期の休養を余儀なくされた。復帰後10戦目となった前走のダイヤモンドSでは16頭立て16番人気で1着となり、単勝払戻金3万2550円はJRA重賞で史上3位の高額払戻金となった。7歳以上の馬が天皇賞・春を勝てば、レース史上初めてとなるが、ミライヘノツバサは久々の大舞台でどのような走りを見せるだろうか。なお、同馬に騎乗予定の木幡巧也騎手は、今回がJRA・GI初騎乗となる。



菊花賞阪神大賞典ともに0.4秒差の5着 登録馬中、唯一の牝馬メロディーレーン



 登録馬中、唯一の牝馬メロディーレーン(牝4歳、栗東・森田直行厩舎)は、昨年9月の1勝クラス優勝時の馬体重が338キロでJRA最少体重優勝記録を更新した。同馬は収得賞金900万円で2勝クラスに所属しているが、芝・長距離の重賞に出走し、昨年の菊花賞、今年の阪神大賞典では、ともに勝ち馬から0.4秒差の5着に入っている。牝馬が天皇賞・春を勝てば、1953年レダ以来、67年ぶり2頭目となるが、メロディーレーンは強豪を破り、天皇賞馬に輝くことができるかどうか。同馬に騎乗予定の岩田望来騎手はレース当日の年齢が19歳・11力月3日で、Vなら、武豊騎手が持つ天皇賞・春の最年少優勝記録(1989年20歳1力月15日)を更新する。ちなみに、成績公報に初めて天皇賞・春の馬体重が掲載された1971年以降、同レースの最少体重優勝記録は1993年ライスシャワ一の430キロ。

★天皇賞・春の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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