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【天皇賞・春】菊沢師自信!スワローに悲願のGIを


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【天皇賞・春】菊沢師自信!スワローに悲願のGIを

 中央競馬は5月3日に京都競馬場で伝統のビッグレース、天皇賞・春(GI、芝3200メートル)が行われる。前走のGII、日経賞で重賞3勝目を挙げたミッキースワロー(牡6歳)が、勢いに乗って初のGI制覇を目指す。管理する菊沢隆徳調教師(50)=美浦=にインタビュー。一昨年の有馬記念11着以来となる大舞台参戦に「GIを狙うなら天皇賞だと思っていた。楽しみ」と意欲満々だ。令和となって初めて行われる春の盾で、悲願を果たす。(取材構成・板津雄志)

 ◇

 --前走の日経賞で重賞3勝目をマーク

 「向こう正面がスタートとなる2500メートル戦で、好結果を出せたことが収穫。今回は距離が700メートル延びるけど、コースを二回りする意味では(前回と)同じだからね。1周目のスタンド前でもしっかり我慢が利いていた。内容も良かった」

 --GI挑戦は4歳時の有馬記念11着以来

 「GIの中で天皇賞・春が一番狙いやすいな、と昨年あたりから思っていたんだ」

 --理由は

 「相手関係(長距離戦はGIホースがそろいにくい)もあるし、(直線が)平坦のコースもいい。あとは、父のトーセンホマレボシが京都コースを得意としていたこと(2012年京都新聞杯をレコードV)だね」

 --ミッキースワローも3歳春に京都新聞杯(5着)を使っていた

 「秋の菊花賞を見据えての参戦。あのときから京都の長丁場を意識していた。でも父親とは似ていないね。(走るフォームは母の父の)ジャングルポケットの方かな」

 --その年の菊花賞は過酷な不良馬場で6着

 「あんな馬場状態の中、スタンド前まで前に壁を作れず折り合いに苦しんだし、勝負どころでは(勝った)キセキにぴったりマークもされた。惨敗を覚悟したほど。それでも最後の直線では前を捕らえるんじゃないかという脚を見せた。本当によく頑張ったと思う」

 --4歳時は大阪杯ジャパンCでともに5着

 「大阪杯のように2000メートルくらいだと、直線で差を詰めるまでで終わってしまう。やはり距離はあった方がいい。ジャパンCでもすごい脚を使ったけど、当時もまだ体ができていなかったし、能力だけで走っていたね」

 --6歳で充実

 「精神面でも成長しているし、もう完成したと言っていいかな」

 --1週前追い切りは先行した僚馬の外を回るハードワークだった

 「5馬身くらい後ろから行って、直線は外めで反応を見ながら伸ばしてもらった。頭の位置をもう少し下げて走れるように、ここのところシャドーロールを着けているけど、この馬なりにいい走りだったと思う。レースでも着用するかは、これから判断したい」

 --状態面は良好

 「体重は変わらないけど、全体的にボリュームが出て馬体の張りが良くなった感じ。暖かい時期がいいのかもしれない」

 --抱負を

 「最後に脚を使うスタイルを確立してきたし、レースでのさばきに関しては頼れるベテラン(横山典弘騎手)に任せる。GIを取るなら、操縦性の良さを生かせる3200メートル。楽しみだね」



★天皇賞・春の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



菊沢隆徳(きくざわ・たかのり) 1970(昭和45)年2月10日生まれ、50歳。千葉県出身。1988年3月にJRAで騎手デビューし、2010年2月までに9478戦639勝。その後、調教師に転身し、11年3月に茨城県・美浦トレセンで厩舎を開業した。26日現在でJRA2274戦173勝。重賞は17年NHKマイルC(アエロリット)のGI1勝を含む11勝。長男は一樹騎手。横山典弘騎手は義兄にあたる。

★GI5度目の挑戦…ミッキースワローは2017年のGIIセントライト記念、19年のGIII七夕賞、20年のGII日経賞と重賞を3勝。GIは17年菊花賞6着、18年大阪杯5着、ジャパンC5着、有馬記念11着で、今回が5度目の挑戦となる。

★最年長優勝だ…春の天皇賞は8勝で武豊騎手が首位。2位は4勝で岡部幸雄騎手、3位は3勝で横山典弘蛯名正義、保田隆芳、野平祐二騎手が並ぶ。横山典騎手は2004年に10番人気のイングランディーレで大逃走劇を演じ波乱を呼んだのが印象的だ。天皇賞・春の最高年齢優勝は17年キタサンブラックで制した武豊騎手の48歳1カ月16日。今回、横山典騎手はレース当日が52歳2カ月11日で勝てば記録を更新する。なおGI制覇は18年JBCレディスクラシック(アンジュデジール)以来となる。

★過去10年半数“新顔”…春秋を通じ161回を迎える伝統のGIだが、春は過去10年で半数の5頭がGI初制覇を達成している。3200メートルという特殊な距離が影響しており、GIで好走例がなくても、今回の舞台ならチャンスがあるということだろう。残る5頭の優勝馬(14年フェノーメノ、15年ゴールドシップ、16、17年キタサンブラック、19年フィエールマン)は、全て菊花賞か天皇賞・春をそれまでに勝っていた。新顔か、長距離GI優勝馬を狙うのが的中への近道だ。

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