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【桜花賞】手塚師、自信満開!トライアルV2頭出し

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【桜花賞】手塚師、自信満開!トライアルV2頭出し

 今週末はいよいよクラシックレース開幕戦の桜花賞が、阪神競馬場で行われる。注目はトライアルを制した手塚貴久調教師(55)=美浦=の管理馬2頭。栗東トレセンに滞在して調整を続けるチューリップ賞優勝馬マルターズディオサ、アネモネSを制したインターミッションについて胸の内を聞いた。 (取材構成・渡部陽之助)

 --桜花賞に2頭出し。マルターズディオサチューリップ賞を制覇

 「スローペースでしたが、途中からうまく先行集団に取りつけました。有力馬(レシステンシア)を見ながらの競馬で、文句のない内容だったと思います」

 --前走後は栗東に滞在。2日の1週前追い切りはCWコースで6ハロン80秒1-12秒1をマーク

 「思い通りの負荷をかけられて、順調に来ています。(厩舎として調整で)栗東へは何度も来ていますからね。環境の変化にも馬は特に変わりないです。(美浦から関西圏への)輸送を2回しなくていいのがいい、と思います」

 --本番を前に状態は

 「前走は少し馬体に余裕がありましたし、上積みはあると思います」

 --アルタイル(ダート路線のオープン馬)などきょうだいも管理した

 「この馬に関しては(母トップオブドーラ に種牡馬は)キズナをつけましょう、と(藤田在子)オーナーに進言しました。小ぶりでしたが、むっちりしてバランスのいい子が出たと思います。キズナらしい、長く脚を使うタイプですね」

 --長所は

 「レースに行って気持ちの強さが表れて、どんな展開でも必ず上位に来ています。その、崩れない精神力でしょう。これは調教ですぐ身につくものじゃないですから。秘めたポテンシャルも、私が手掛けてきた牝馬の中でもトップクラスだと思います」

 --もう1頭のインターミッションは、中山マイルのアネモネSをV

 「うまく脚をためられた。今回もあのような競馬ができれば、と思います」

 --こちらも2日に栗東のCWコースで6ハロン84秒9-12秒0

 「予定通りの時計で動きは良かった。前走は体は減っていた(10キロ減の400キロ)けど、今はいい感じで増えていて、現時点でも細くは見えないですね」

 --強調できる点は

 「センスがあって正攻法の競馬ができる。スタートがいいし、ガッツもあります。筋が一本通った血統馬(伯父ダノンシャークは2014年マイルCS勝ち)ですし、今回のような混戦だと血の深さが出るかもしれませんね」

 --阪神マイルは4戦目で初挑戦となる

 「中山の渋ったタフな馬場でも走れているし、大丈夫だと思います」

 --桜花賞は13年にアユサンで優勝。意気込みを

 「やはりクラシックの開幕戦ということで盛り上がりますからね。気持ちの高ぶるレースですし、もう一度あの高揚感を味わいたいですね」

桜花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



★アユサン

 2012年に美浦・手塚厩舎からデビュー。4戦目のチューリップ賞で3着に入って同じ舞台の桜花賞の優先出走権を獲得すると、美浦に戻らず関西圏の栗東トレセンで調整。本番で見事に優勝した。レース前日に主戦の丸山元気騎手が福島競馬で落馬骨折。代打騎乗となったクリスチャン・デムーロ騎手(ミルコ・デムーロ騎手の弟)にとって日本のGI初勝利となった。

★東の千葉・注目馬、抜群の勝負根性!サンクテュエール

 今年、GIの◎はフェブラリーS1着(2着無印)、高松宮記念3着と悔しい結果が続いていたので、大阪杯の◎●(=二重△)○にはガッツポーズが出た。今週の桜花賞ではサンクテュエールに注目している。

 牡馬が相手だった前走のシンザン記念で直線の追い比べを制してV。抜群の勝負根性を見せた。昨年までの過去10年の同レースに出走した牝馬で3着以内、かつ最先着した馬は2018年のアーモンドアイなど4頭、いずれも桜花賞を制しており、それに続く力は十分にある。チューリップ賞を制したマルターズディオサクイーンC勝ちのミヤマザクラも素質は高い。

★西の山口・注目馬、強烈な末脚生きるデアリングタクト

 前哨戦でスローに落として負けたレシステンシアは、今度は阪神JF同様、速い流れの逃げを打ってくるはず。そうなればデアリングタクトの末脚が生きる。とにかく、スピードに乗ったときの四肢の回転が速く、末脚はGIでも十分通用する。時計のかかる2月の京都・エルフィンSで上がり3ハロン34秒0は、3歳牝馬がなかなか出せないタイムだ。

手塚 貴久(てづか・たかひさ) 1964(昭和39)年9月20日生まれ、55歳。栃木県出身。慶応大卒業後、JRA競馬学校に入学。89年から美浦・相川厩舎などで厩務員、調教助手を経て、98年に調教師免許を取得して99年に美浦で厩舎を開業。JRA通算519勝、重賞はフィエールマンでの2018年菊花賞、19年天皇賞・春などGI5勝を含む24勝(5日現在)。

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TERAMAGAZINE|2020年4月6日 20:16 ナイス! (0)

レシステンシア★キャロットF(ノーザンF生産)でしょう

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