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大阪杯の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。美浦では、一昨年の有馬記念馬ブラストワンピースがWコースで4ハロン51秒7-12秒5をマーク。先行する僚馬に馬なりで併入し、好仕上げをアピールした。栗東では、昨年の秋華賞馬クロノジェネシスが北村友騎手を背にCWコースで躍動感あふれる動きを見せた。
迫力のある馬体が、ゴーサインとともに静かにググッと沈み込んだ。派手なアクションは必要ない。万全の動きを披露して、一昨年の有馬記念馬ブラストワンピースがGI2勝目に乗り出す。
「先週しっかりやったから、今週は調整程度でいいと思っていたけど、想像していたよりいい動きでしたね」
最終追い切りを見届けた大竹調教師の表情が緩んだ。1週前はWコースで目いっぱいに追って、6ハロン81秒5-12秒3で格下の併走馬になんとか先着。今回はラストの反応を重視し、先行するザダル(OP)の内に入れると、4ハロン51秒7-12秒5を馬なりでマークして併入に持ち込んだ。時計的には目立たないが、余裕ある手応えで、反応は明らかに先週より上だ。
「先週のドタドタした走りは払拭できたし、ほぼ前走(快勝したAJCC)に近い走りになりましたね。この状態を競馬に生かしたい」
540キロほどの大きな馬体で、放牧から帰ってきても調教では動ききれない。そんな仕上げの難しさがあったが、5歳を迎え、厩舎も試行錯誤の末に手の内に入れたようだ。調教師は「昨年(6着)は体重の数字にこだわって、研ぎ澄ますような仕上げになってしまった。気にせずにいった前走で結果が残せたし、これでいいのかと思う」と、体より動きに重点を置いた調整に自信を持っている。
「凱旋門賞(11着)がふがいない結果だったので、AJCCは勝って能力を証明したかった。コースも距離も問題ないと思うし、今回は対戦したことのない相手もいて、ワクワクする。無観客が続いて複雑な気持ちですけど、なんとか皆さんを元気づける結果を出したいですね」
新型コロナで世界中が暗く沈む中、無観客でも熱いレースが続く日本の競馬界。ごつい馬体のブラストワンピースが、大阪杯でテレビ観戦のファンにもスカッとした走りで勝利を届けそうだ。 (柴田章利)
★大阪杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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