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日経賞(芝2500メートル)が28日、中山競馬場で14頭によって争われ、横山典騎乗で1番人気のミッキースワローがV。重賞3勝目を飾った。順調なら天皇賞・春(5月3日、京都、GI、芝3200メートル)に挑む。1馬身1/4差の2着が2番人気のモズベッロだった。
無観客のスタンドに激戦の蹄音が響き渡る。外から伸びた3頭の追い比べから抜け出したのはミッキースワロー。3歳秋に衝撃的な末脚でセントライト記念を制した中山で、完全復活を予感させる重賞3勝目だ。
「前走(AJCC4着)が勝負どころで故障馬のアオリを受ける不利があったので、スムーズにいけばと思っていた。1頭になるとフラフラしたり、余力があっても一生懸命走らないところがあってヒヤヒヤしたけど、力通りでしたね」
このレースで単独最多の6勝目をマークした横山典騎手が、激戦を振り返った。直線で外へ斜行し、鞍上は4月11日から2日間の騎乗停止を言い渡されたが、接戦を勝ち切ったパートナーの能力を再認識できたようだ。
「僕の中では何とか好結果を出したかったんだ」と語ったのは菊沢調教師。道中はいつも通り中団でゆっくり構え、勝負どころからロングスパートで進出して勝った愛馬を、「モズベッロ、スティッフェリオを相手に、最後は意地を見せてファイトしてくれたね。やっぱり強い馬だよ。6歳になっても堅実に頑張ってくれる」と満面の笑みでねぎらった。
次走はトレーナーが戦前から「今年は使ってみたいんだ」と話していた天皇賞・春が視野に入る。ミッキースワローにとっては2018年有馬記念(11着)以来、1年5カ月ぶりのGI挑戦だ。雌伏のときを経て、完全に軌道に乗った“ツバメ”がこの春、反撃に出る。 (板津雄志)
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ミッキースワロー 父トーセンホマレボシ、母マドレボニータ、母の父ジャングルポケット。鹿毛の牡6歳。美浦・菊沢隆徳厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は野田みづき氏。戦績19戦5勝。獲得賞金3億1978万8000円。重賞は2017年GIIセントライト記念、19年GIII七夕賞に次いで3勝目。日経賞は菊沢隆徳調教師が初勝利、横山典弘騎手は1992年メジロライアン、95年インターライナー、97年ローゼンカバリー、99年セイウンスカイ、06年リンカーンに次いで6勝目。馬名は「冠名+ツバメ」。
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