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夕刊フジ賞オーシャンSの追い切りが4日、東西トレセンなどで行われた。ダノンスマッシュは栗東坂路で4ハロン49秒8と、馬なりで2週連続の一番時計をマークして調教評価は最高の『S』。悲願のGIタイトルに向けて、始動戦からアクセル全開だ。
仕上がりは万全だ。香港スプリント8着以来のダノンスマッシュは、坂路の単走で4ハロン49秒8-11秒9。最後まで川田騎手の手綱は動くことはなく、馬なりで堂々の一番時計を叩き出した。
「楽な感じでしたが、先週に続いて49秒台が出ました。初戦から動ける状態になっていますね」
4日に栗東坂路で追い切った延べ956頭でただ一頭、4ハロン50秒を切る破格の時計に安田隆調教師の表情が緩む。2月26日の同49秒6(ラスト1ハロン12秒2)から、2週連続の一番時計。調教評価は当然のように、最高の『S』となった。
2018年の京阪杯、昨年のシルクロードS、キーンランドCとGIIIを3勝。GIでも、前走の香港スプリントは8着ながら勝ち馬とは0秒4差。昨年の高松宮記念4着、スプリンターズS3着と、タイトルはあと一歩のところにある。
「それほど負けていないし、香港も悔しさが残る走り。若さがあったんでしょうかね。ただ、今回の休養を経て、その辺りもしっかりしてきました。背腰がしっかりして成長した感じ。体形も父に似てきました」
安田隆師が自ら管理した父ロードカナロアは2012、13年の香港スプリントなどGI6勝。すべて、4歳秋以降に挙げたものだった。優れたスピードを継承した息子も、偉大な父の後を追うように成長している。
「今年はGIを狙っていきたい。それだけに結果を出していきたいと思います」
昨年のスプリンターズS勝ち馬タワーオブロンドンも参戦し、前哨戦としては申し分なし。飛躍の一年へ、中山の直線を“1番”で駆け抜ける。 (佐藤将美)
★夕刊フジ賞オーシャンSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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