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【われかく戦う】ルメール激白!モズアスコットはダート「快適」


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【われかく戦う】ルメール激白!モズアスコットはダート「快適」

 今週末は2020年、JRA最初のGIとなるフェブラリーステークスが、東京競馬場で行われる。人気の中心は昨年の覇者インティとなりそうだが、前走の根岸ステークスを初ダートながら快勝したモズアスコット(栗東・矢作芳人厩舎、牡6歳)が怖い存在だ。コンビで、18年のGI・安田記念を含め4勝(10戦)しているクリストフ・ルメール騎手(40)=栗東・フリー=を直撃した。(取材構成=千葉智春)

 --前走は初ダートの根岸Sを差し切り勝ち

 「ゲートの中で座ってしまい、スタートは出遅れたけれど、すぐにハミを取って流れに乗れました。砂をかぶっても大丈夫だったし、いい脚を使ってくれましたね」

 --昨春のマイラーズC7着以来のコンビだった

 「マイラーズCではラスト400メートルが彼にとって速すぎました。調子やモチベーションの波を探しながら使われ、タフな馬だと思います」

 --ダート適性は

 「馬の能力は古馬になって変わるものです。年を重ねてスピードが増したり、遅くなったり。モズアスコットは少し遅くなったと思うけれど、いいスピードを持続できます。4歳、5歳と瞬発力がなくなってきて、スローペースから速い脚を求められる(傾向が多い芝の)競馬は今の彼には合っていないのでは。ダートではずっと同じくらいのスピードで長く脚を使うから、快適なんでしょう。いいダートホースになれると思います」

 --昨年限りで引退の話もあったそうだ

 「矢作先生は頭がいいです。考えを変え、いい決断をしました。まだ能力があると思っていたでしょうし、また新しい挑戦をこの馬でしたかったのでしょう。ナイストライです」

 --フェブラリーSは8回騎乗し、2着2回が最高。東京ダート1600メートルの印象は

 「どんなタイプでも勝てるコース。去年勝ったインティはワンペースですし、2年前はノンコノユメが瞬発力を生かして勝ちました。あくまでペースによると思います。モズアスコットにとっては速いペースの方がいいですね」

 --史上5頭目の芝、ダートGI制覇がかかる。相手関係は

 「ダートでGIを勝ってきた馬の方が強いと思います。ただ、今回はクリソベリル(昨年の最優秀ダートホース)やチュウワウィザード(JBCクラシック、川崎記念)がいません。モズアスコットもGI馬で能力は高い。チャンスはあると思います」

 --今年最初のJRA・GIへ意気込みを

 「去年も2年前もフェブラリーSで負けたけれど、たくさんGIを勝てました(一昨年8勝、昨年5勝)。今年は最初のGIも勝って、もっとたくさん勝ちたいです」

★「砂の王」どの馬に

 人気の中心はインティだ。昨年優勝後は勝ち星に恵まれていないが、チャンピオンズC3着など地力を示している。前走の東海Sは斤量58キロを背負い、控える競馬を試みたもの。チャンピオンズC1、2着馬が不在なら負けられないところだ。初ダートで根岸Sを制したモズアスコットも、安田記念を制した実力馬。東海S2着のヴェンジェンスのほか、昨秋の南部杯勝ち馬サンライズノヴァ、同2着アルクトス、大井競馬へ転厩後は好走が続く一昨年の優勝馬ノンコノユメなども得意のマイルで戴冠を狙う。

★前走後状態上向き

 モズアスコットは全休日の17日、滋賀・栗東トレセンの自厩舎で過ごした。玉井助手は「(前走後)疲れは出ましたが、いい感じで立ち上げられました。状態面は良くなっています」と好気配を伝える。前走はルメール騎手で初ダートの根岸Sを快勝。「(砂の)キックバックが初めてで不安はありましたけど、前に馬を置いても走れていた。今回もジョッキーにお任せです」と期待を込めた。

★あるぞ!頂点獲り

 2000年以降、初ダートで重賞を制したのは他に5頭。そのうち、芝GIでも連対歴があったのは2頭で、クロフネNHKマイルC優勝)は01年に初ダートの武蔵野SからJCダートと連勝、メイショウボーラー朝日杯FS2着)は05年にガーネットS、根岸SフェブラリーSと3連勝でダートGIを制した。安田記念勝ち馬のモズアスコットも、砂の頂点に立つ可能性は十分にある。

フェブラリーSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire) 1979年5月20日生まれ、40歳。フランス出身。96年に同国で見習騎手としてデビューし、99年からプロに。欧州を中心に活躍し、日本では2002年から積極的に短期免許で来日。15年3月からJRA所属となった。近3年連続で全国リーディングとなるなどトップジョッキーとして君臨。JRA通算1145勝で重賞はGI27勝を含む93勝(17日現在)。

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