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【きさらぎ賞】アルジャンナ、クラシック戦線へ必勝


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【きさらぎ賞】アルジャンナ、クラシック戦線へ必勝

 きさらぎ賞の追い切りが5日、栗東トレセンで行われた。東スポ杯2歳S2着のアルジャンナは、坂路でラスト1ハロン12秒4と軽快な走りを披露。打倒コントレイルへ、まずは初の重賞タイトル奪取を狙う。グランレイは坂路4ハロン52秒5-12秒1と鋭い伸びを見せ、調教評価で最高の『S』となった。

 前を行くライバルの存在を思えば、この一戦は落とせない。アルジャンナが、坂路ラスト1ハロン12秒4(4ハロン53秒9)の確かな伸び。ゴール前の急勾配をさっそうと駆け上がり、態勢を整えた。

 「動きは良かったです。いうことがない。仕上がりも早いので」と池江調教師が胸を張る。オーバーワークを避けるため、中間は坂路中心の調整。余力を残しながらリズムよく運び、一杯に追われたウォルフライエ(未勝利)に馬なりで半馬身先着。トレーナーが、力を込めた。

 「ここを勝てないようでは、“打倒コントレイル”とはいえませんから。まずは、きっちりと勝たないとね」

 クラシックの登竜門・きさらぎ賞は、昨年のダノンチェイサーを含めて過去4勝(他に2012年ワールドエース、14年トーセンスターダム、16年サトノダイヤモンド)。圧倒的な数字を誇る舞台に送り込む今年の素質馬を「父のディープ(インパクト)らしい切れ味がある」と評価する。休養期間中に少しずつたくましさも増し、「1、2カ月休んだ分の成長はありますよ。体は少し大きくなっています」と目を細めた。

 新馬戦を快勝して臨んだGIII・東スポ杯2歳Sは2着。上がり3ハロン33秒6の末脚を駆使したが、のちのGI・ホープフルS勝ち馬コントレイルに5馬身差で完敗した。クラシックへ駒を進めるために、今回は是が非でも賞金を加算したい一戦。さらに、最優秀2歳牡馬へのリベンジへ、指揮官は熱い思いを口にした。

 「(前走は)この馬も伸びていましたから。日本ダービーまでに経験を積んで、なんとかコントレイルを逆転したい。今の、力の必要な京都の馬場も能力でこなしてくれないとね」

 まさに必勝態勢。ライバルが待つ春のGIロードへ、文句なしの船出を飾る。(宇恵英志)



きさらぎ賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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