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シルクロードSの追い切りが29日、東西トレセンで行われた。栗東では、昨年のスプリンターズS2着モズスーパーフレアが、坂路4ハロン50秒3の一番時計をマーク。1週前の抜群の動きと合わせて、最高の調教評価『S』となった。
快速娘が、不良馬場ををものともせず、力強く駆け上がった。モズスーパーフレアが松若騎手を背に、坂路を単走で4ハロン50秒3の一番時計。1週前の22日は坂路4ハロン50秒5でファンタジステラ(2勝クラス)に1馬身先着。始動戦に向けて抜かりない仕上げで、調教評価は最高の『S』だ。
「馬なりでサッとやりました。先週は併せてやって、いつものパターンですね。(2着の)スプリンターズSのときと変わらないし維持できている。うまく仕上がって、いい状態だと思います」
鞍上が、手綱から伝わった好感触を口にした。午前7時過ぎに登場し、リラックスしてスタートすると、道中は終始持ったまま。馬場の真ん中から外めを真っすぐに伸び、ラスト1ハロン12秒4と好気配をアピールした。
6勝のうち5勝が逃げ切り。昨年のオーシャンSでは前半3ハロンの通過タイム32秒3でぶっ飛ばしながら、直線の急坂でも脚いろが鈍ることはなく、後続に影を踏ませぬ逃走劇で重賞初勝利を飾った。しかし、直後に挑んだ高松宮記念はバテて15着。1月、3月と中山連戦後の中2週は厳しかっただけに、今年は間隔を十分取れるこのレースからGIに向かう。
「間隔をあけた方がいいタイプなので、ここから使う。いきなり走れる馬だからね」と音無調教師が言えば、松若騎手も「間があいても問題ないと思う。すぐ気の入る馬で、きょうも気が入っていた。あとはいつもの競馬をするだけですね」と今年初戦から力を込める。
中山芝で【3・2・0・0】と連対率10割を誇るのに対し、京都芝は【0・0・1・3】。前走の京阪杯は8着に敗れているが、指揮官は「前走は逃げ方が良くなかった。引き付けるより、4コーナーでひとり旅をした方がいいね。GIに向けて、いいレースができれば」と快速を生かして殻を破る考えだ。
過去の勝ち馬からはロードカナロア、ストレイトガール、ファインニードルと後のスプリントGIウイナーが出ている。今年は昨年と違う道から、スプリントGIへ弾みをつける。 (渡部陽之助)
★シルクロードSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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