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【京成杯】レース展望
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中山3週目は日曜メインに京成杯(19日、GIII、芝2000メートル)が行われる。皐月賞と同じ舞台で争われる一戦に素質馬が顔をそろえた。
ヒュッゲ(栗東・友道康夫厩舎、牡)は初戦こそ6着に終わったが、その後、未勝利→エリカ賞と連勝中。逃げに徹することで本来の能力を発揮できるようになった。特に前走はレース史上最速の2分0秒6(良)で走破。エリカ賞といえば過去の勝ち馬にキングカメハメハ(2003年)など4頭の日本ダービー馬が名を連ねる出世レースだけに前途は洋々だ。9日はCWコース3頭併せで6ハロン83秒0-11秒9(一杯に追う)をマークしている。「使いながら良くなっている。皐月賞向きのタイプで、ここで好勝負できれば今後が楽しみ」と友道康夫調教師は第1冠を見据えている。
対する東の大器はスカイグルーヴ(美浦・木村哲也厩舎、牝)。曽祖母は名牝エアグルーヴ、祖母はエリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴで、近親にもGIウイナーがずらりと並ぶ日本屈指の良血だ。東京芝2000メートルの初陣は逃げて5馬身差の圧勝。ラスト2ハロンを11秒2-11秒1でまとめたあたりにも素質の高さがうかがえる。8日はWコースで5ハロン68秒9-12秒6(馬なり)。僚馬3頭には遅れを取ったが、無理をしなかっただけで仕上がりに問題はなさそうだ。「1週前も予定通りの追い切りができたし、ここを目標に順調。前に馬を置く形でも我慢できるように意識しながら乗っている」と木村哲也調教師。牡馬を撃破し、4代母ダイナカール、曾祖母に続くオークス制覇につなげたい。
ロールオブサンダー(栗東・橋口慎介厩舎、牡)は新馬戦、紫菊賞と連勝後、京都2歳Sで逃げて3着に敗退。だが、直線入り口でかわされてからもラスト1ハロンまではしぶとく踏ん張っており、悲観する内容ではなかった。脚質的にも中山内回りはぴったりだろう。
ゼノヴァース(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)はデビュー2戦こそ1番人気に応えられなかったが、今回と同じ中山芝2000メートルの3戦目で2馬身半差の圧勝を飾った。2分0秒8(良)の勝ち時計も上々。父ディープインパクト譲りの瞬発力を秘めており、鞍上のオイシン・マーフィー騎手も含めて楽しみな存在だ。
ウインカーネリアン(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)は今回と同じ舞台の芙蓉Sで2着。芝1800メートル以上ではオール連対で、中距離向きのしぶとさがある。一戦ごとに着順を上げてきた僚馬ヴィアメント(牡)も侮れない。ビターエンダー(美浦・相沢郁厩舎、牡)は前走の未勝利戦を3馬身差で快勝。「ソエが解消して状態はすごくいい。右回りも問題ないし、クラシック戦線に乗せたい馬」と相沢郁調教師は意気込んでいる。
★京成杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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