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日曜日に行われる有馬記念の出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①スカーレットカラー
中間はいつも通りに栗東CWで調整。当該週の追い切りは4Fからセーブ気味に済ませることが多い馬だが、今回は6F82秒台前半の時計を出して負荷を強めてきた。その点は好感が持てる一方で、相手関係もグンと強化される。元気の良さは認めても、大望まではどうか。
②スワーヴリチャード
ジャパンカップ優勝後も栗東坂路で乗り込み、1週前追いで叩いた4F50秒1のタイムは圧巻。勢いを持続しているように思えた。しかし、今週は4F58秒2とかなり手緩く、前回の最終追いではビッシリ攻めていたことを考えると調整過程に疑問が残るのも確か。ピークアウトの可能性は想定しておいたほうがいいかもしれない。
③エタリオウ
ジャパンカップは7着に終わったものの、積極的に立ち回ったことが良かったのか、1週前、今週と栗東CWで活気に満ちた動きを披露した。特に1週前は6F80秒台を悠々と記録しており、徐々にいい頃の状態に戻りつつある。勝ち切るまではともかく、連下争いならチャンスはありそうだ。
④スティッフェリオ
帰厩後はいつもと同様に栗東坂路で本数を積み、乗り込み量は十分。1週前と今週はしっかり負荷をかけ、ともに及第点のタイムをマークした。力強い脚取りで登坂する姿は見映えがいい。相手は強くなるが、自身も力はつけている。上位の一角に食い込んできてもおかしくはない。
⑤フィエールマン
11月28日に帰厩後は美浦のウッドチップコースで調整。3週連続で併せ馬を行い、いずれも鞍上に促されると即座に反応し、スピード感あふれる走りを披露した。素軽い身のこなしをみるに欧州遠征の疲れは感じられない。好勝負を期待できそうだ。
⑥リスグラシュー
先週、今週と栗東坂路で4F51秒台を記録。豪州遠征帰り、なおかつ引退レースにもかかわらず、十分な負荷をかけてきた。脚さばきの力強さからはG1連勝中の勢いを感じると同時に、この一戦に対する陣営の高い意欲がうかがえる。有終の美を飾るシーンがあっても何ら驚けない。
⑦ワールドプレミア
1週前に栗東CWで強めのケイコを消化し、当該週は坂路で抑えめという過程は前走の菊花賞優勝時と同じ。ただ、前回と比べて走る姿に力強さを感じないのは気になるところ。G1連勝を望むのは厳しいのではないか。
⑧レイデオロ
11日に美浦へ戻り、14日の坂路追いを経て、19日のW追いではマズマズの走りを見せたものの、上昇度という点では今ひとつ。そもそも、ジャパンカップから中3週という日程で、短期放牧を挟んでいること自体、陣営が状態の維持に苦心している証左。この秋は淡白なレースが続いていることを鑑みると、期待よりも不安のほうが大きい。
⑨アーモンドアイ
美浦Wの1週前追いでは普段と変わらぬ俊敏な動きを示し、僚馬を圧倒した。熱発により香港遠征を見送った影響は皆無とみていい。今週は霧の影響で本追い切りの姿をハッキリと確認できなかったが、馬場に入る際の雰囲気は悪くなかった。コレといったマイナス材料は見受けられず、動ける態勢にあるとジャッジしたい。
⑩サートゥルナーリア
1週前に栗東CWで行われた3頭併せでは、最内からシャープな脚さばきで駆け抜けた。鞍上の指示にもスムーズに反応しており、気性面の成長をうかがわせる。状態は高いレベルで安定しており、陣営の意図通りに調整は進んでいる様子。あとは、実戦で平常心を保てるかどうか。その1点に尽きる。
⑪キセキ
帰栗後はトラックと坂路を織り交ぜてジックリと乗り込み、CWで3週続けて合格点のタイムを刻んだこともさることながら、ひと追いごとに迫力が増しているあたりは好感が持てる。フランス遠征の疲れは癒え、自身の力を発揮できる状態まで戻ってきた印象。いい雰囲気でレースを迎えることができそうだ。
⑫クロコスミア
中間は普段通りに栗東坂路で調整を重ね、今週は関東への輸送を控えながら強めに追って負荷をかけてきた。攻めを強化した点は評価できるものの、強豪牡馬を相手に対等以上の戦いを演じるには、もう一段上の変わり身がほしいところ。静観が妥当ではないか。
⑬アルアイン
この秋は大敗が続いているが、12月5日に栗東坂路で4F50秒9の好タイムを記録しているように調教は常に動いている。状態が悪くないにもかかわらず、レースに行くと淡白な現状。一変があるとは考えづらい。苦戦は免れないだろう。
⑭ヴェロックス
どちらかというと調教駆けするタイプではあるものの、栗東CWで3週続けて6Fから追い、いずれも終い1Fを11秒台に収めているのは好感度が高い。これまで以上に負荷を強めているあたりも、タイトル獲得への強い意欲が感じられる。侮れない1頭だ。
⑮アエロリット
美浦Wの1週前追いは5Fを64秒台後半のタイムでまとめた。落ち着いて馬場の外めを気分よさそうに走る姿は、距離延長の不安を感じさせない。自身のペースで運ぶことができれば、残り目も十分に考えられる。
⑯シュヴァルグラン
ポリトラックや芝コースで時計を出した前回に対し、今回は栗東CWで2週続けて併せ馬を消化。着実に状態は上向いている。走りにいい頃の力強さも戻ってきた点も好材料。大外枠を引いてしまったが、2ケタ馬番で2年連続3着の好結果を残しているだけに、完全無視は禁物だ。
ウマニティ重賞攻略チーム
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