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【東西現場記者走る】「最高」スワーヴにマーフィー太鼓判

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【東西現場記者走る】「最高」スワーヴにマーフィー太鼓判

 密着取材でGI勝ち馬を探る連載。有馬記念を担当する大阪サンスポの山口大輝記者(28)は、『アーモンドアイに勝つ馬を見つける』をテーマに掲げて挑む。東西トレセンで追い切りが行われた3日目は、スワーヴリチャードをピックアップ。4ハロン58秒2と遅い時計も、マーフィー騎手は「最高の状態」と自信満々で、侮れない存在だ。

 天皇賞・秋→ジャパンC有馬記念は、秋の王道ローテ。ジャパンCを勝ったスワーヴリチャードは、メンバー中ただ1頭の皆勤賞だけに疲労を含めた状態面を見極めたい。

 もやで煙る坂路モニターに目をこらすと特徴的な真っ白な鼻面を発見した。騎乗したマーフィー騎手は、手綱をグッと抑えてコントロール。ただ、大一番の追い切りとしてはゆったりすぎるような…。案の定、時計は4ハロン58秒2-13秒2。1週前に比べて8秒1も遅い。前走で激走した疲れ? それとも調整ミス!?

 しかし、マーフィー騎手の言葉は、不安を打ち消すには十分すぎるものだった。「前走よりもいい状態。これ以上ないといっていい。最高の状態と感じています」とデキに太鼓判を押す。12日の1週前追い切りにも騎乗し、同日の一番時計で自己ベストの4ハロン50秒1で登坂。「先週でも状態の良さが分かっていたし、きょうもよかった」と納得の様子だ。

 厩舎に足を運ぶと、リチャードはカイバをほおばっていた。久保淳助手は「俺が乗るのと、騎手が乗るのでは同じ4ハロン58秒台でも意味が違う。騎手だと馬に気持ちが乗るしね」と教えてくれた。態勢は整っているとみていいだろう。

 前走時は、これまでのCWコースから坂路調教に変更。レース週に4ハロン50秒6で登坂してGI2勝目を手にした。今回も前走と同様、坂路主体で調整している。庄野調教師は「坂路がどうこうよりも、(1週前を含めて)しっかりと負荷をかけることで、馬がレースに向けて集中できている。きょうはジョッキーの感触でやってもらったし、パワフルでいい走りだった」とうなずく。

 天皇賞・秋では、アーモンドアイから0秒9差の7着。マーフィー騎手はライバルについて「ゲートの出も速いし、スピードもありながらしまいの脚も使える。素晴らしい馬」と賛辞を並べるが、GIを勝った勢いと集中力が増した今の充実ぶりなら。大逆転の可能性があっても不思議ではない気がした。 (山口大輝)

★現場記者走るとは

 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付のサンケイスポーツ紙面。



有馬記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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