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【東西現場記者走る】死角少ないサリオス
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密着取材でGI勝ち馬を探る連載『東西現場記者走る』。朝日杯FSは、大阪サンスポの斉藤弘樹記者(40)が担当する。連載5日目は、圧倒的な強さで連勝中のサリオスを取材。金曜に決戦の地に入った関東のエースは、落ち着き十分。長距離輸送を無難にクリアし、好枠もゲットした。
結論が迫る5日目は栗東トレセンで関西馬を取材してから阪神競馬場へ。レース2日前の金曜に決戦の地へ乗り込む関東馬サリオスを取材するためだ。厩舎地区で待っていると午後0時45分に到着。馬運車から降りてくる姿は落ち着き十分。堂々とした振る舞いで馬房に収まった。540キロを誇る迫力満点の馬体にも圧倒された。
森助手は「輸送中も落ち着いていましたし、渋滞もなく順調に到着しました」と第一声。当日輸送で挑んだ前走のサウジアラビアRCは、東京への近距離でも輸送中にイレ込むところがあったそうだが、今回は初めての長距離輸送も無難にクリアしたようだ。
この秋、堀厩舎は関西のGIに挑む際、木曜輸送から通常の土曜輸送まで、あらゆる手段を試みている。
「関西圏に出走するにあたり、厩舎としていろいろ工夫しながらやっています。(サリオスの金曜輸送は)馬に合わせて決まりました」と森助手。秋華賞、菊花賞、エリザベス女王杯、チャンピオンズCへ送り込んだ5頭は成果に表れなかったが、この日のサリオスの雰囲気なら、試行錯誤がついに結実するかもしれない。
現2歳世代の新馬戦開幕週に初陣を飾った。森助手は「2歳の春に厩舎に来たときから、しっかりした体つきでした。気性的にも扱いやすい馬」と完成度の高さを口にする。連勝を決めたサウジアラビアRCは、一昨年に無敗で2歳王者に輝いたダノンプレミアムのレコードを0秒3更新する1分32秒7でV。好位3番手から後続を完封した盤石の走りから、先行有利の今の阪神コースにも対応できそうだ。
枠順はロスなく立ち回れる〔3〕枠(6)番に決まり、「決まったところでジョッキーと調教師が相談して作戦を決めます」と森助手。死角は少なそうだが、関西馬にも捨てきれない本命候補がいる。土曜は阪神競馬場でサリオスの直前気配をチェックし、鍵を握る馬場状態を見極めて本命を打つ。 (斉藤弘樹)
★朝日杯FSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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