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【有馬記念】ルメール、アーモンドアイ「すごくいい」


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【有馬記念】ルメール、アーモンドアイ「すごくいい」

 レース史上最多11頭のGI馬がそろう中央競馬の年末の大一番、有馬記念(22日、中山、GI、芝2500メートル)に出走するファン投票1位のアーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎、牝4歳)が11日、茨城・美浦トレセンで1週前追い切りを行った。発熱のため香港遠征を回避した影響が心配されたが、軽快な動きで併せ馬に先着。騎乗したクリストフ・ルメール騎手、管理する国枝栄調教師はともに不安を一蹴した。 

 超豪華メンバーがそろう有馬記念の主役はやっぱりアーモンドアイだ。香港遠征を軽い発熱で取りやめたが、1週前追い切りで見せたギュンと加速する推進力はいつも通り。もう迷いはない。GI7勝目へ、まっしぐらだ。

 「すごくいい手応えでした。有馬記念アーモンドアイで出られるのがすごくうれしいです」

 騎乗したルメール騎手の満面の笑みが、無事であることの何よりの証拠だ。

 午前8時、美浦トレセンのWコース。報道陣や関係者の熱い視線が、アーモンドアイに注がれていた。先行するノチェブランカ(3勝クラス)を2馬身ほど追いかけて、3コーナー過ぎに内へ。絶好の手応えで直線に入ると、ルメールがほんの少し、手綱を動かした。それだけであっという間に突き抜ける。5ハロン65秒2、ラスト1ハロンは12秒4の好反応で、相手が必死に抵抗するが、馬なりで1馬身先着した。

 「みなさんの見てのとおり。まったく問題ないよ」と追い切りを見守った国枝調教師は、余裕の笑顔。何を心配してるんだよ、とでも言いたげだ。

 8日の香港カップを予定していたが、出国直前の11月29日に発熱が判明。馬の平熱は人間より高く、だいたい37度5分から8分ぐらいだが、この時のアーモンドアイは38度5分ほどだった。幸いにも熱はすぐに引いたが、日本を代表する最強馬。陣営は慎重に今後を協議し、10日夕に有馬記念への出走を正式に決めた。スケジュールに狂いは出たが、その不安もこの日の追い切りの動きで完全に払いのけた。

 「馬にとっては微熱。もう少しタイミングがずれていたら香港に行っていただろうし、日本の競馬だったら使っていたかもしれない。飛行機で輸送することを考えて大事をとっただけ」

 国枝師が症状を説明。軽微だったことを強調した。それでも有馬記念は、アーモンドアイにとっては初めての中山で、初めての2500メートル。ファンはいつものパフォーマンスができるのか、気になるところだ。

 「なんとかして、不安なところを探して記事にしようとしているんだろ?」と苦笑するトレーナー。「確かに中山は走っていない。いいんじゃないか、それも楽しみで」と余裕たっぷりだ。

 「競馬はいろいろなことがあり得る。それが(不利を受けて3着だった)安田記念。そういうことを除けば、何も不安はない。楽しみだよ」

 勝てばディープインパクトなどの名馬に並ぶGI7勝目。またひとつ歴史に名を刻む。そんな有馬記念が近づいてきた。 (柴田章利)

★過去最多は10頭

 これまで有馬記念でGI馬が最も多く出走したのは、2009年(優勝ドリームジャーニー)、14年(優勝ジェンティルドンナ)の10頭。

★GI勝利最多タイへ

 アーモンドアイはこれまでに牝馬3冠(桜花賞オークス秋華賞)、ジャパンCドバイターフ、天皇賞・秋のGI6勝をマーク。今回、有馬記念を勝つと7勝目となり、シンボリルドルフテイエムオペラオーディープインパクトウオッカジェンティルドンナキタサンブラックと並ぶ史上最多記録(交流GI除く)となる。

★主要4場GI制覇へ

 中山初参戦となるアーモンドアイには、JRAの主要4場(東京、中山、京都、阪神)のGI制覇がかかる。過去にこの4場でGIを勝っている馬は、1984年のグレード制導入以降でテイエムオペラオーオルフェーヴルジェンティルドンナキタサンブラックの4頭。



有馬記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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このニュースへのコメント

georgeYama|2019年12月12日 7:59 ナイス! (0)

初の距離、中山、熱発、全てが危惧に終わることを信じて応援しましょう。

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