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【カペラS】菜七子、日本人女性騎手初JRA重賞V「キッキングありがとう」
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菜七子やった! JRAただ一人の女性ジョッキー、藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本康広厩舎所属=が8日、中山のカペラステークスでコパノキッキングに騎乗して勝ち、JRAの重賞初制覇を果たした。女性騎手として史上初のJRA平地重賞勝利の快挙を達成しただけでなく、節目の通算100勝にもあと1勝と肉薄。菜七子がジョッキーの歴史を塗り替えていく。
寒風が吹く中山競馬場が温かい拍手と歓声に包まれた。「ナナコおめでとう!」の声に迎えられ、藤田菜七子騎手が最愛の相棒コパノキッキングと恥ずかしそうに引き揚げてくる。デビューから3年9カ月。ついに念願の中央競馬の重賞を手に入れた。JRAの女性騎手として初の快挙だ。
「キッキングありがとう、という気持ちです。乗せ続けてくれた関係者の皆さんに感謝しています」
今年のフェブラリーSからコンビを組んで6戦目。勝てないレースもあったが、感激のJRA重賞Vに自然と愛馬へ感謝の言葉が出た。
通算99勝目となったレースは完璧な内容だった。スタートを決めたが、他の速い馬を前に行かせて4番手の外めで進める。他馬より重い58キロを背負っていたが、直線は粘り込む先行馬を楽々と捕らえ、後続を2馬身半も突き放してフィニッシュした。
「行ければ逃げ馬の2番手、と思っていましたけど、周りも速くて、それらの馬の後ろに。行けなかったときのことも考えていましたし、スムーズに外に出せて、結果的に馬が強かった。きょうはキッキングに勝たせてもらいました」。改めてパートナーの能力を示せたことにホッとした表情を見せた。
キッキングを管理する村山調教師も「馬とジョッキーが一緒に力をつけてくれています。追い出すタイミングもばっちり。理想どおりに完璧に乗ってくれましたね」と賛辞を惜しまない。
勝てなくて思い悩んだこともあった。8月のクラスターCで3着に敗れたときだ。「どうしたら勝てるか」。自分なりに考え抜き、東京盃の逃げ切りにつなげた。
ところが、前走のGI・JBCスプリントではゴール寸前に差されて2着。「勝てたのかもしれない、と考えると悔しかった」。負けん気の強さが顔をのぞかせた。その悔しさも、今回の勝利で吹き飛んだ。
今後については「まだ白紙。時間もあるのでオーナーと相談して決めたい」と村山師は話すが、菜七子とコパノキッキングの名コンビは、さらに注目されることになる。「素晴らしい馬に乗せていただいて、私自身も少しずつ成長させてもらっています。これからもキッキングを応援してあげてください」と菜七子。この人馬のコンビ愛は、来年もファンに感動を与えてくれるはずだ。(柴田章利)
★8日中山11R「カペラS」の着順&払戻金はこちら
◆師匠の根本康広調教師 「簡単に勝つね(笑)。馬が菜七子を信頼しているし、菜七子も馬を信頼している。コパさんが負けても乗せてくれて太っ腹ですよ。負けたら乗り替わりだったら、不安になって思い切った乗り方もできなかっただろうからね。8月に亡くなった自分の妻が『騎手は大変だよ』と、ずっと菜七子にハッパをかけてくれていた。きっと喜んでいるでしょう」
★100勝王手
菜七子は8日現在、JRAで89勝し、地方競馬での指定レースの10勝を合わせると99勝。節目の100勝は今週末達成という可能性は十分ある。さらに101勝に達すると見習い騎手卒業となり、一般レースでの負担重量の減量が3キロから2キロと女性限定の“特典”のみとなる。
★ふじた・ななこアラカルト
◆プロフィル 1997(平成9)年8月9日生まれ、22歳。身長157センチ、体重45キロ。血液型A。茨城県出身。競馬学校騎手課程32期生として2016年3月、JRAでは16年ぶりの女性騎手として美浦・根本康広厩舎所属でデビュー。同月24日の浦和競馬で初勝利を挙げ、4月10日の福島9RでJRA初勝利をマーク。
◆世界一 今年6月末にスウェーデンで開催された『ウィメンズジョッキーズワールドカップ』(全5戦)で海外初勝利を含む2勝を挙げて優勝。世界一に輝いた。
◆JRA女性騎手記録 デビューした3月のスプリングS(モウカッテル9着)で最短重賞騎乗記録を作る。17年には14勝を挙げ、牧原由貴子騎手の11勝を抜く年間最多勝。18年8月25日に通算最多勝記録を塗り替える35勝目。19年はフェブラリーS(コパノキッキング5着)でGI初騎乗。同年10月の東京盃(コパノキッキング)で交流重賞初勝利を挙げた。
◆空手の有段者 空手は初段。剣道も二段の腕前。趣味は音楽鑑賞、読書、睡眠で、座右の銘は『日進月歩』。
コパノキッキング 父スプリングアットラスト、母セラドン、母の父ゴールドヘイロー。黒鹿毛のセン4歳。栗東・村山明厩舎所属。米国産。馬主は小林祥晃氏。戦績は15戦9勝(うち地方4戦1勝)。獲得賞金2億6460万9000円(うち地方6867万円)。重賞は2018年のGIIIカペラS、19年のGIII根岸S、交流GII東京盃に次いで4勝目。カペラSは村山明調教師が14年ダノンレジェンド、18年コパノキッキングに次いで3勝目、藤田菜七子騎手は初勝利。馬名は「冠名+キックする」。
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