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【京都2歳S】レース展望
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今年の京都開催最終週は、土曜メインに京都2歳S(23日、GIII、芝2000メートル)が組まれている。毎年、10頭前後の少頭数になりがちだが、重賞になってから5年の短い歴史でも2014年シュヴァルグラン(3着)、17年タイムフライヤー(2着)、18年ワールドプレミア(3着)と負けた馬の中からのちのGI馬が出ており、目が離せない一戦だ。
今年の中心的存在は新馬-野路菊Sとデビューから連勝中のマイラプソディ(栗東・友道康夫厩舎、牡)だ。現2歳世代はサリオス(サウジアラビアロイヤルC)、ウーマンズハート(新潟2歳S)、ワーケア(アイビーS)など当たり年と言われているハーツクライ産駒の1頭で、しかもこのレースでは14年ベルラップ、17年グレイルが優勝と同産駒が強い。逸材の宝庫、友道厩舎でも早々とクラシック有力候補として話題になっており、内回りの芝2000メートルをクリアして来年へつなげる走りを見せたい。
対抗馬とみなされているのが、紅一点のミヤマザクラ(栗東・藤原英昭厩舎)。新馬戦(札幌芝1800メートル)こそ勝負どころで動くに動けない位置に入って全く追えず4着に終わったが、続く未勝利戦(札幌芝2000メートル)で5馬身差圧勝のうっぷん晴らし。このきょうだいでディープインパクト産駒の牝馬は初めてで馬体もコンパクトに出たぶん、全兄マウントロブソン(フジテレビ賞スプリングS)やポポカテペトル(菊花賞3着)などよりも鋭い切れ味を持っている。
ロールオブサンダー(栗東・橋口慎介厩舎、牡)は今回と同舞台の紫菊賞を勝って2戦2勝。2戦とも稍重馬場だっただけに、良馬場のスピード勝負になったときが未知数だが、小回り向きの先行力はアドバンテージになる。
ヴァルナ(栗東・寺島良厩舎、牡)は京王杯2歳Sで3着に好走し、重賞でも通用する力を示している。今回は600メートルの距離延長がポイントとなるが、現2歳世代が初年度のエピファネイア産駒は芝2000メートル【8・5・4・16】で単勝回収率324%、複勝回収率133%の好成績。勝率24・2%、連対率39・4%、複勝率51・5%も同産駒の距離別成績でいずれもトップだ。同じ父を持つ前述のロールオブサンダーやショウナンバレリオ(栗東・池添兼雄厩舎、牡)などとともに注目だ。
★京都2歳Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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