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【JBCレディスクラシック】レース展望

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【JBCレディスクラシック】レース展望

武豊騎手と新コンビ結成で挑むヤマニンアンプリメ



 4日(祝・月)に、交流GI・第9回JBCレディスクラシック(交流GI、3歳以上オープン、牝馬、定量、ダート・左1400メートル)が行われる。これまでの歴史上、最も短い1400mで行われるダート界の最強牝馬決定戦を展望していきたい。



 今春以降、牡馬混合の交流重賞で2、2、1、1、3着と好走を続けており、ここにきての充実度でライバルたちをリードしているヤマニンアンプリメ(栗東・長谷川浩大厩舎、5歳)。今回と同舞台で行われた前走のテレ玉杯オーバルスプリントでも3着に敗れているように、1400m戦では勝ち切れていないものの、牝馬同士なら勝利をつかみたいところだ。



 GI初制覇の期待がかかる長谷川浩大調教師は「前走が初の浦和でしたが、思った以上に難しいコースで対応しきれませんでした。ただ課題が見つかったし、経験したことは大きい。ある程度のポジションにいることが勝利の条件ですし、コースへの対応力を見せてくれれば」と語っている。



 このレースではレッツゴードンキに騎乗する岩田康誠騎手に替わってコンビを組むのは、JBC競走で計9勝を誇りながら、レディスクラシックは意外にも勝っていない武豊騎手。勢いに乗る強力なパートナーを得て、新たなGIコレクションを増やせるか注目したい。



★逃げるのみ!ゴールドクイーンが自分を貫き栄冠目指す



 控える競馬を試みた2走前のスパーキングレディーC(交流GIII)では見せ場を作れなかったものの、本来の逃げる戦法を取った前走のながつきS(オープン特別)では5馬身差の圧勝を披露したゴールドクイーン(栗東・坂口智康厩舎、4歳)。



 1200~1400m戦で全6勝を挙げているだけに、今年の舞台設定はこの上ないチャンス。同型との兼ね合いは気になるところだが、現役屈指のスピードを持っているだけに、いつも通りゲートを出ればマイペースに持ち込める可能性は高いだろう。



 「左回りは結果が出ていませんが、いろいろとかみ合わない面もあったし、調子が良ければそんなに気にする必要はないと思います。行き切って力を出せるタイプだし、コースを考えてもハナを奪いたいですね」と坂口真宏調教助手。ここも自分の競馬に徹するのみだ。



★牝馬トップクラスのファッショニスタは流れに乗れるかがカギ



 7月のスパーキングレディーC(交流GIII)で重賞初制覇。秋初戦となった前哨戦のレディスプレリュード(交流GII)でも勝ち馬とタイム差なしの2着と結果を出しているように、牝馬トップクラスの実力を持っているファッショニスタ(栗東・安田隆行厩舎、5歳)。



 デビュー当初から1400m戦で実績を積み重ねてきているだけに大きな問題にはならないとみるが、重賞レベルのメンバーを相手にするようになってからはこの距離を走っていないだけに、どのように対応するかがカギになる。



 管理する安田隆行調教師も「ひと叩きしてグンと上向いた感じはしませんが、いい状態でレースに向かえると思います。速い馬がいるし、コース形態も考えると、楽についていけるかがポイントになるでしょう」と語る。結果が出せるかどうかは、スムーズに流れに乗れるかにかかってきそうだ。



★3歳馬のモンペルデュは1ハロン延長を克服できるか



 昨秋のデビュー以来7戦5勝。今夏以降、一気の3連勝で初オープン勝ちを果たした3歳馬のモンペルデュ(栗東・松永幹夫厩舎、3歳)は、南関東を知り尽くす戸崎圭太騎手との新コンビを結成して挑む。



 京都1200mで行われた前走の室町S(オープン特別)で古馬を相手に3馬身1/2差をつけるレコード勝ちを決めているように、スピードは最上級のものをもっているが、5勝すべてを1000~1200m戦で挙げている。2度の敗戦はいずれも1400mでのものだけに、1ハロンの距離延長を克服できるかどうかが大きなカギとなりそうだ。



 管理する松永幹夫調教師も「まだ3歳で、すごく良くなってきているのを感じます。ただ、やはりベストは1200m。1ハロン延長がどう出るか」と不安を隠さない。勝てば2015年のホワイトフーガに次いで2頭目の3歳制覇となるが、果たして。



★芝・ダート兼用のレッツゴードンキが4年半ぶりのGI制覇を目指す



 2015年の桜花賞馬で、川崎競馬場で行われた3年前のJBCレディスクラシックでは2着に善戦しているレッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎、7歳)が、桜花賞以来4年半ぶりとなるGI制覇を目指して登場する。



 7歳の秋を迎えた今も、大きなケガをすることもなく懸命に走り続けているが、秋初戦となった前走のスプリンターズS(GI)でも5着と見せ場を作っているように年齢的な衰えはまったく感じられない。



 ダートは3戦未勝利だが、牡馬の一線級を相手にした昨年のフェブラリーS(GI)でも5着しているように不安なし。梅田智調教師も「2歳から、本当にタフでよく頑張ってくれている。ダートは問題ないし、1度使っての上積みも見込める。チャンスはある」と燃えている。



★交流重賞V実績あるラーゴブルーがJRA勢に挑む



 2017年のララベルに次いで史上2頭目となる地方所属馬によるVを目指す地方勢は、今春のマリーンC(交流GIII)でJRA勢を一蹴しているラーゴブルー(川崎・内田勝義厩舎、5歳)に期待が集まる。



 ともに7着に敗れた近2走の内容が気になるが、浦和の1400mは昨年のしらさぎ賞(SIII)を制しているように相性の良い舞台。地元、南関勢として意地を見せることができるか注目したい。



 JRAからの移籍初戦となったレディスプレリュード(交流GII)で5着に善戦したサラーブ(大井・藤田輝信厩舎、4歳)は、南関東の馬場への慣れが見込める2戦目でさらなる前進が期待できそう。



 JRA所属時代の昨年1月にTCK女王盃(交流GIII)を制しているミッシングリンク(浦和・小久保智厩舎、5歳)は、今年に入ってからの5戦が4、5、3、6、11着と結果が出ていないだけに、本来の能力を発揮できるかが気になるところだ。

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