中央競馬ニュース

【東西現場記者走る】ワグネリアン不気味

 0   11   4,617
シェアする  x facebook LINEで送る
【東西現場記者走る】ワグネリアン不気味

 天皇賞・秋の勝ち馬を探す『東西現場記者走る』を担当する東京サンスポの板津雄志記者(40)は、連載4日目も引き続き栗東トレセンで密着取材。この日は3頭出しの友道厩舎の中からワグネリアンに注目した。昨年のレイデオロに続いて、前年の日本ダービー馬によるVはあるのか。陣営の手応えを探った。

 昨年はレイデオロが圧巻V。その結果に、現代の日本ダービー馬には、天皇賞・秋が似合うと感じた。V時計の高速化で、勝ち馬の血統表にもスピード馬の名前が目立つ。レイデオロの祖母はスプリンターのレディブロンドだった。今の日本ダービー馬の本質は、芝2400メートルより2000メートル向き、と考えるのが自然だ。

 昨年の日本ダービーワグネリアンも、祖母は短距離馬ブロードアピール。血統は嘘をつかず、ヤワな面が目立った馬体は古馬になって力強く変貌してきた。友道調教師も「がっちりして筋肉質に。今では2000メートル前後が合っている」と語る。まして舞台は同じ東京。狙いたい気持ちが強くなる。

 クローズアップしたいのは2走前の大阪杯だ。神戸新聞杯1着後に疲れが抜けず休養し、半年ぶりの一戦。担当の藤本助手に聞くと胸を張れるデキではなかったという。

 「ダメージがまだ残っていて、躍動感どころか崩れた体のバランスがなかなか戻らず、惨敗も覚悟したくらいでした」

 そんな心配をよそに、勝ち馬アルアインと0秒1差3着の接戦。「驚きました。改めて能力の高さを感じましたね。あの後にグンと調子が上昇。バランスが修正され、緩かった部分がシャキッとしました」と続ける。

 万全の状態ならどれだけ強いのか…。その想像の答えが前走の札幌記念で見られるはずだったが、レース中に両前脚を落鉄する不運。4着どまりの悔しさを、GIで晴らしたいところだ。

 今回の状態について藤本助手は「札幌記念が120%と感じるデキだったので、それと比べると少し物足りなさも感じます」と明かしたが、「すごく高いレベルの話。悪いわけではないです。ずっと見てくれている獣医師さんは『今までで一番いい』と言ってくれていますから」と付け加えた。

 枠順は、東京芝2000メートルでは歓迎できない外めの〔7〕枠(14)番に決まったが、投票所を訪れた大江助手は「外枠からでもいい競馬をしている馬ですから」と前向き。外枠(17)番から日本ダービーを制した記憶は新しく、侮れない存在だ。(板津雄志)

★天皇賞・秋の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか?
ナイス (11)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る