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大一番の日の朝、パリは10月の雨に煙っていた。今年も凱旋門賞が幕を閉じた。当日のGI5鞍に騎乗した武豊騎手は、地元のソフトライト(J=C・ルジェ、牡3)で挑戦。2007年の仏ダービー馬ローマンなどを所有したイタリア人オーナーのC・マルゾッコ氏からの騎乗依頼を当該週に受け、追加登録で自身8度目の参戦を果たした。
実績では見劣り、単勝人気86倍(現地)の最低人気だったが、「勝つつもりで一生懸命乗りました」。上位陣は強かったが、ずっしりと水分を含んだ馬場のレースで大外から6着まで追い込んだ。レース後、陣営からは今後についてジャパンCを含めた相談があったが、武豊騎手は適性のありそうな国際レースとして、来春のドバイゴールドCを進言した。
遠征が実現するかはまだ分からないが、いずれにせよ4歳以降が楽しみな馬で、来年もどこかで再びコンビが実現することを期待したい。
「凱旋門賞は夢のレース。毎年乗りたいと思いますし、いつか必ず勝ちたいです。パドックの雰囲気、出走馬パレード、馬車の表彰式。全てが別格と改めて感じました」
武豊騎手の凱旋門賞制覇は日本中の夢でもある。いつか運命が栄光を与えてくれるに違いなく、来年も騎乗馬と巡り合うことを楽しみに待ちたい。 (在仏競馬記者)
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