最新競馬ニュース

【凱旋門賞】日本馬3頭、馬場合わず夢散…悲願持ち越し


©サンケイスポーツ


 2,734  10  0

【凱旋門賞】日本馬3頭、馬場合わず夢散…悲願持ち越し

 【パリ6日=内海裕介、斉藤弘樹】今年も日本競馬界の夢はかなわなかった。世界最高峰のレース、第98回凱旋門賞(GI)が、パリロンシャン競馬場で12頭によって争われ、日本馬はキセキ(栗・角居、牡5)の7着が最高着順。ブラストワンピース(美・大竹、牡4)は11着、フィエールマン(美・手塚、牡4)は12着と惨敗だった。勝ったのはヴァルトガイストで、史上初の3連覇を狙ったエネイブルは2着に終わった。

 惨敗だった。日本馬3頭は、7、11、12着。世界の強豪に力の差を見せつけられた。

 日本馬の最先着は、キセキの7着。(7)番枠からスタートし、中団からリズム良く進めたが、直線は伸び切れなかった。

 「重い馬場でスピードを生かすまでに時間がかかった。馬場が合わなかった」。スミヨン騎手が悔しさをにじませた。

 2021年2月に勇退することを決めている角居調教師が、残り少ないトレーナー人生をかけて挑んだ一戦。「キセキはスピードもパワーもある」とフランス競馬への適性を見込み、現地では日本にいるときよりも調教を強化。“欧州仕様”の「シャープな体」(角居調教師)に仕上げたが好結果は出なかった。

 また、凱旋門賞に挑む日本調教馬としては初めて、英国のニューマーケットで調整された関東馬も大敗。昨年の有馬記念優勝馬ブラストワンピースは、直線で全く伸びず11着。川田騎手は「あまりにも馬場が緩かったです。日本とは全く馬場が違って、向こう正面くらいから進んでいきませんでした」と振り返った。

 2006年、父のディープインパクトが3位入線→禁止薬物検出で失格となった世界最高峰の舞台で、リベンジを誓ったフィエールマンは、最下位の12着。3番手の内を進んだが直線は馬群に飲み込まれた。ルメール騎手は「残念です。馬場がとても重たかった。日本の馬はこういう馬場を走っていないから、トップスピードへ加速できませんでした」と話した。

 関東馬2頭はともに、レースの翌日に帰国。フィエールマンのローテーションは未定。ブラストワンピースは、今後は有馬記念(12月22日、中山、GI、芝2500メートル)連覇などを視野にローテーションが組まれる。

 1969年にスピードシンボリが、日本馬として初めて凱旋門賞に挑戦してから半世紀。日本競馬の悲願はまた持ち越されることになったが、経験と努力が実を結ぶ時は来るはずだ。

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月21日()
フローラS G2
マイラーズC G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月14日()
皐月賞 G1
アンタレスS G3
4月13日()
中山GJ G1
アーリントン G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 ジャックドール 牡6
49,004万円
9 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
10 ナムラクレア 牝5
47,685万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る