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【東京盃】レース展望


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【東京盃】レース展望

 2日(水)に大井競馬場で、スプリント重賞・第53回東京盃(交流GII、3歳以上オープン、別定、ダート・右1200メートル)が行われる。コパノキッキング藤田菜七子騎手の参戦で例年以上に注目を集めそうな一戦を展望していきたい。



★菜七子が悲願の重賞初Vへ!コパノキッキングとのコンビで参戦



 JRA重賞2勝の実績があり、近走もフェブラリーS(GI・5着)、東京スプリント(交流GIII・2着)、クラスターC(交流GIII・3着)と安定した成績を残しているように、ここでは実績上位のコパノキッキング(栗東・村山明厩舎、セン4歳)が、断然の支持を集めそうだ。



 「体調に関しては良化の余地がありそうですし、気性的に激しいところがあるので返し馬やレースまで落ち着いていればいいですね。そういう意味では東京スプリント(2着)で大井のナイター競馬を経験したことがいい方に出るかもしれません」



 コンビを組んで4戦目となる藤田菜七子騎手は、前向きに語っている。Dr.コパこと小林祥晃オーナーの「菜七子に重賞を勝たせたい」という熱い気持ちに結果で応えられるか、多くの注目が集まることは間違いない。



★2年半ぶりのダート戦で“一変”したグランドボヌール



 前走のサマーチャンピオン(交流GIII)で重賞初制覇。オープン入り後は芝のレースで苦戦が続いていたものの、デビュー3、4戦目の3歳未勝利以来となる約2年半ぶりのダート挑戦でこれまでとは“一変”した走りを見せたグランドボヌール(栗東・鈴木孝志厩舎、牡5歳)が、重賞連勝を狙って大井競馬場に初登場する。



 芝のレースとはいえ1200m戦を勝っている実績もあるだけに、1ハロンの距離短縮は問題なし。2戦連続のダート戦で慣れも見込めるだけに、さらにパフォーマンスを上げてくる可能性までありそうだ。



 長距離輸送を伴う参戦だけに、前走で大きく減った(マイナス10キロ)馬体重を維持できるかが気になるところだが、この中間は栗東の坂路で意欲的に追われており、2週続けて4ハロン52秒台をマークしている。過度な心配は不要だろう。



★走り慣れた1200m戦で一発を狙うヒザクリゲ



 3歳時は未勝利戦の1勝しか挙げることができず苦労したものの、明け4歳となって2戦目から一気の3連勝でオープン入り。昇級戦でいきなりの重賞挑戦となった前走のサマーチャンピオン(交流GIII)でも、勝利したグランドボヌールとハナ差の2着に食い下がったヒザクリゲ(栗東・牧浦充徳厩舎、牝4歳)も、注目を集める一頭となりそうだ。



 昨年1月のデビュー戦から、2走前のやまびこS(3勝クラス)まで1200m以下の距離しか経験がなかったことを加味すれば、未知の領域への挑戦となった1400mのサマーチャンピオンでいきなり結果を出すことができたのは大きな収穫。



 これまでの実績を考えると1200mへの距離短縮が追い風になる可能性は非常に高く、対グランドボヌールという点では斤量差がサマーチャンピオン時の1キロから2キロに広がるのもプラス要素と言っていいだろう。



★交流重賞3勝の実績を誇るサクセスエナジーは1200mへの対応がカギ



 18年かきつばた記念(交流GIII)さきたま杯(交流GII)、19年黒船賞(交流GIII)と、3つの交流重賞タイトルを保持するサクセスエナジー(栗東・北出成人厩舎、牡5歳)は、このメンバーに入れば実績最上位の存在と言っていい。



 ダートの交流重賞なら、本来は1番人気に支持されても不思議ではないほどの実力馬だが、近2走がプロキオンS(GIII・9着)、オーバルスプリント(交流GIII・5着)と崩れているのは気になるところ。



 オープンクラスでの連対歴はすべて1400m戦でのものとなっており、昨年のこのレースでは見せ場を作ることができず7着に敗れている。1200mの距離でいかに自分の力を出し切れるかが、上位進出へ向けたキーポイントとなりそうだ。



★南関東勢の代表格は交流重賞Vの実績があるブルドッグボス



 JRA勢はニホンピロタイドも含めた5頭の参戦となったが、迎え撃つ地元・南関勢は大挙10頭で挑む。その中でも、2017年にクラスターC(交流GIII)を制しており、豪華メンバーが揃ったJBCスプリント(交流GI)でも3着に好走しているブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎、牡7歳)が実績最上位の存在。



 昨春から1年以上の長期休養を余儀なくされていたが、復帰戦となったさきたま杯(交流GII)こそ勝ち馬から2秒6離されたものの、その後は及第点の走りを見せている。7歳馬だけに前走からの激変まで望むのは難しいとしても、自分のパフォーマンスさえ出せれば上位進出まであっても良いのではないか。



 浦和所属とはいえ、一昨年の東京盃では2着に善戦しており、3着に健闘したJBCスプリントも今回と同じ大井1200mが舞台だったように、大井コースが割引要素となるようなことはないだろう。



 大井所属馬の中では、JRA所属時も含めて7度の交流重賞挑戦で1度しか掲示板を外しておらず、今回と同舞台で行われた今春の東京スプリント(交流GIII)でも見せ場十分の4着に善戦しているショコラブラン(大井・藤田輝信厩舎、牡7歳)に期待が集まる。



 船橋から参戦するキャンドルグラス(船橋・川島正一厩舎、牡5歳)は、春の東京スプリントではドシャ降りの不良馬場に泣かされ9着に大敗したが、良馬場で行われた昨年のこのレースでは5着に善戦している。展開次第では見せ場がありそうだ。

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