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「2019ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」のウエルカムセレモニーが23日、札幌市内のホテルで行われ、ひと足早く、女性騎手3人が共演した。
藤田菜七子騎手はあこがれの存在、リサ・オールプレス騎手と約3年ぶりに再会し、「久しぶりに会えること、その舞台がこのWASJであることがうれしいです」と笑顔。リサも、目覚ましい活躍を見せる菜七子に「今は成功された女性騎手という印象。このシリーズを楽しみにしていた」と、久々の対面を喜んだ。
フランスのミカエル・ミシェル騎手も「この週末でいろいろ話をしたい」と楽しみな様子。「WASJをいい経験にして、フランスでの女性騎手の評価を上げたい。リサのように、大レースにたくさん騎乗できるような騎手人生にしたい」と目標を語った。
★リーディング1位
全国リーディングトップの川田騎手は、3年ぶり4度目の出場。10日に行われたシャーガーCでは世界選抜のキャプテンを務め、チームの優勝に貢献した。川田騎手は「JRAの代表としてこの場に立たせていただいているので、JRA選抜が優勝できるように少しでも貢献できればと思います」と意気込みを語った。
★武豊&的場文男レジェンド競演も
レジェンドの競演に注目だ。地方競馬の歴代最多勝利記録(7237勝)を持つ的場文男騎手は、2009年(当時はワールドスーパージョッキーズシリーズ)以来2度目の参戦。岡部幸雄元騎手の持つJRAでの最高齢勝利記録(56歳2力月24日)の更新がかかる。的場文騎手は「62歳になって夢のビッグレースに参加できるのは夢みたい。精いっぱいがんばりたい」と力を込めれば、JRAの同記録(4088勝)を持つ武豊騎手は「いつもは最年長出場ですが、今年は大先輩がいるので、ヤングジョッキーのつもりでがんばりたいです」と92年以来2度目の戴冠に意気込んだ。
★ワールドオールスタージョッキーズ出場騎手
◆川田 将雅 <かわだ・ゆうが> 2004年のデビューから着実に成績を挙げトップ戦線へ。クラシック完全制覇などGI12勝。先日のシャーガーC(英国)では世界選抜チームの主将として優勝。今年は全国首位として堂々の参戦。出場4回目。
◆戸崎 圭太 <とさき・けいた> 1998年に大井でデビュー。地方で全国リーディング4度などの実績を挙げ2013年にJRAへ移籍。14年から3年連続で全国リーディングなど活躍中だ。今年も関東の勝利数トップとして参戦。出場7回目。
◆三浦 皇成 <みうら・こうせい> デビューした2008年に武豊騎手の新人年間最多69勝を大幅に更新する91勝。以後も着実に白星を重ねるが、16年の落馬事故で約1年間のブランク。苦難を乗り越え今年は関東2位と完全復活した。初出場。
◆武 豊 <たけ・ゆたか> 1987年のデビューからトップジョッキーの座に君臨。ディープインパクト、キタサンブラックなど名馬とのコンビでファンを魅了してきた。昨年は前人未到の4000勝。今年はフェブラリーSでV。出場25回目。
◆Cルメール <クリストフ・ルメール> 1999年にフランスでデビュー。2005年の有馬記念ではハーツクライでディープインパクトを撃破した。15年からJRAへ移籍。近2年連続リーディングで、昨年は215勝の新記録を達成。出場6回目。
◆浜中 俊 <はまなか・すぐる> 2007年デビュー。09年にはスリーロールスで菊花賞制覇。12年は史上3番目の若さで全国リーディングを獲得した。今年はロジャーバローズで初の日本ダービー制覇に、JRA1000勝を達成。出場4回目。
◆藤田 菜七子 <ふじた・ななこ> 2016年にJRA7人目の女性騎手としてデビュー。今年はスウェーデンのウィメンジョッキーズワールドカップで優勝。勝利数は昨年の27を楽に上回るペースで、GI初騎乗など飛躍の1年となっている。初出場。
◆吉村 智洋 <よしむら・ともひろ> 2002年に園田でデビュー。18年は兵庫の騎手として年間最多勝の296勝で初のリーディングに就き、地方競馬のトップにも立った。今年も初の兵庫ダービーを制するなど好調をキープしている。初出場。
◆的場 文男 <まとば・ふみお> 大井で1973年にデビュー。昨年は地方競馬通算最多7152勝を達成した「大井の帝王」。今年はその功績が認められ農林水産大臣賞を受賞した。今年も1日で騎乗機会4戦4勝など健在を示している。出場2回目。
◆Lオールプレス <リサ・オールプレス> ニュージーランド出身。1996年に初勝利。2002年に結婚、そして出産を経てからも活躍。18/19シーズンは133勝で3度目のリーディングなど世界の女性騎手の第一人者。短期免許では3度来日。初出場。
◆Jルパルー <ジュリアン・ルパルー> フランス出身で拠点は米国。2005年デビューで翌年は北米最多勝を挙げ一気に飛躍した。BCで計7勝など数々の大レースを制覇。今年の米3冠路線では日本のマスターフェンサーに騎乗した。出場2回目。
◆Mミシェル <ミカエル・ミシェル> フランス出身。2014年デビューで、昨年はフランス女性騎手の年間最多勝を大きく更新する72勝を挙げ、リーディングは12位と躍進した。これまで4カ国で国際騎手招待競走に参加している。初来日。
◆Cオドノヒュー <コルム・オドノヒュー> アイルランド出身。2001年に見習い騎手2位になり、翌年にはGI初勝利。これまで欧米各国で多くのGIを制している。日本では92戦10勝で昨年はアルゼンチン共和国杯で重賞初勝利をマーク。初出場。
◆Kティータン <カリス・ティータン> モーリシャス出身で拠点は香港。2006年に南アフリカでデビューし、年間100勝超など活躍。13年からは香港でリーディングの常連となり、昨季は自己最多の84勝で3位。JRA通算75戦7勝。初出場。
【注】出場回数はワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)を含む。
ワールドオールスタージョッキーズ 各騎手の騎乗馬は公平となるように、JRAが近走の成績などから出走馬に4段階のランク(A~D)を付けた上で抽選して決定した。個人戦(優勝賞金300万円)に加え、出場騎手を「JRA選抜」と「WAS選抜(外国騎手・地方競馬代表騎手)」とに分け、チームの合計点数を競う団体戦(優勝チームに賞品)も行う。各レースともに1着30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点、6着8点、7着6点、8着4点、9着2点、10着以下1点が与えられる。
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