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ロジャー引退 令和初日本ダービー馬…無念の右前浅屈腱炎


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ロジャー引退 令和初日本ダービー馬…無念の右前浅屈腱炎

 今年の日本ダービー馬で、仏GI・凱旋門賞参戦を予定していたロジャーバローズ(栗・角居、牡3)が6日、引退することになった。角居勝彦調教師(55)が明らかにした。凱旋門賞に向け栗東トレセンで調整していたが、右前浅屈腱炎を発症していることが判明。関係者による協議の結果、引退、種牡馬入りを決めた。繋養先は未定。

 令和初の日本ダービー馬が電撃引退だ。ロジャーバローズが右前浅屈腱炎を発症し、管理する角居調教師が種牡馬入りを発表した。

 「けさ、診療所でエコー検査をして屈腱炎が見つかりました。先週から気になってはいましたが、残念です」と経緯を語り、「オーナー(猪熊広次氏)と相談して『種牡馬でいきたい』という話になりました」と説明した。

 通算6戦3勝。京都新聞杯2着から、日本ダービーに挑んで、12番人気という低評価を覆して優勝した。その後、仏GI・凱旋門賞に参戦することを表明。7月19日に放牧先から栗東トレセンに帰厩し、渡仏に向けて調整していた矢先の故障だった。

 角居調教師は、2021年2月末での厩舎を解散する予定。長期休養からロジャーが復帰したとしても、他の厩舎に移籍する可能性があり、「オーナーは『戻ってきても同じような成績を残せるかは分からないし、そうなると(移籍先の)先生もかわいそうですし』と話されていました」と語った。

 父ディープインパクトが7月30日に死んだばかりで後継種牡馬としての期待も大きい。近親にGI7勝馬ジェンティルドンナがいるように母系も優秀で、血統的な魅力も十分だ。「ディープも亡くなって、貴重な血統ですからね」と角居調教師。繋養先はこれから決定するが、凱旋門賞制覇の夢はロジャー2世に託された。

 ◆優勝した日本ダービーでコンビを組んだ浜中俊騎手 「すごい走りで勝ってくれて、自分をダービージョッキーにしてくれました。早い時期の引退は残念ですが、命を落とすようなけがではなかったのは幸い。無事に繁殖にあがれたことはよかったと思います。ディープ(インパクト)が亡くなりましたし、後継種牡馬として、いい子孫を残してもらいたい。子供で日本ダービーに挑みたいですね」

★屈腱炎

 肢勢、打撲、走行中に大きな負荷がかかることなどにより屈腱に刺激が加わると炎症を起こす症状。前肢に多く発症する。エビの腹のように腫れるところから「エビハラ」の俗称もある。治療には物理療法、装蹄療法が行われるが、完治しにくく再発しやすい。

ロジャーバローズ 父ディープインパクト、母リトルブック、母の父リブレティスト。鹿毛の牡3歳。栗東・角居勝彦厩舎所属。北海道新ひだか町・飛野牧場の生産馬。馬主は猪熊広次氏。戦績6戦3勝で重賞は2019年のGI日本ダービー。獲得賞金2億6875万6000円。馬名は「人名より+冠名」。

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