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名馬は父としても立派だった。ディープインパクトが30日、北海道苫小牧の社台ホースクリニックで17歳で死んだ。引退後は自身の能力を子供たちに存分に伝え、これまでにGIを勝った産駒は国内外44頭で、合計63勝。種牡馬としても、競馬界に一つの時代を作った。
現役時代と同じように種牡馬としても活躍する馬は、そう多くはない。だがディープインパクトは規格外だった。2005年の3冠などGIを7勝し、ファンを魅了したターフでの走りを再現するかのように、子供たちは競馬界を席巻した。
有終の美を飾った06年の有馬記念は、馬体重438キロでの出走。競走馬としてはかなり小柄で、08年に初年度産駒が誕生したときも、小さい子供が多いという印象が強かった。そのため、産駒の評価が抜群ということはなかったが、バネのよさが非常に目立っており、現役時代に「飛ぶように走る」と形容された父のフットワークを多くの子供が受け継いでいた。
10年に産駒がデビューを果たすと、たちまち大活躍。2歳馬の種牡馬ランキングで1位を獲得した。翌11年にはマルセリーナが桜花賞を制し、早くもクラシック初優勝。安田記念ではリアルインパクトが年長馬を撃破してGI制覇を果たした。
ケンタッキーダービーなどを勝った米国の名馬で、日本で種牡馬入りした父サンデーサイレンスの産駒デビューも、1995年に春のクラシックを3勝するなど強烈だったが、それに劣らない衝撃度だ。12~18年と現在7年連続でリーディングサイアーの座に就いており、今年も1位。日本ダービー5勝(12年ディープブリランテ、13年キズナ、16年マカヒキ、18年ワグネリアン、19年ロジャーバローズ)は、産駒が6勝した父に、追いつくところまで迫った。
父サンデーサイレンスは02年8月に16歳でこの世を去った。ほぼ同じ年齢で息子も生涯の幕を閉じたが、父とともに、競馬界に残した功績は計り知れない。
◆現役時代のオーナー金子真人氏 「無敗の三冠馬をあっさり成し遂げてくれたことにはとても感動しましたし感謝しています。最も感動したのは凱旋門賞で負けて帰国した直後にジャパンカップ、有馬記念を連勝してくれたことです。その直後、あまり前例のない4歳での種牡馬入り後も大成功してくれました。マカヒキとワグネリアンの2頭のダービー馬も私にプレゼントしてくれました。突然の訃報に涙が止まりません。心から冥福を祈ります」
◆生産者のノーザンファーム代表・吉田勝己氏 「ノーザンファームの過去の生産馬の中でも間違いなく最高の競走馬でした。種牡馬としても大成功をしていただけに本当に残念です。心よりご冥福をお祈りします」
◆現役時代に担当した市川昭彦厩務員 「日本の競馬を変えた馬です。それにしても、(亡くなるのが)ちょっと早すぎますね。長生きしてほしかった。残念です」
◆現役時代の調教パートナーを務めた池江敏行助手 「残念です。今の自分があるのはディープインパクトのおかげですし、いろいろ教えてもらいました。子供たちが血をつないでいってくれると思いますし、安らかに眠ってください」
◆西内荘装蹄師 「装蹄師人生を変えてくれた馬。(ディープのような走る馬で初めて試した)接着装蹄のことを含め、感謝しかありません。その後、あれだけの馬に出会えていません」
★最愛の友…馬房から離れず
ディープインパクトの種牡馬生活には、献身的なスタッフだけでなく、心を許した“友達”もいた。穏やかな性格で、スタッフが「母さん」と呼ぶサバトラ柄のメス猫(年齢不詳)だ。「母さん」が近くにいるだけで、ディープは安心した表情を見せていた。ディープが死んだ30日、「母さん」は最愛の友がいなくなった馬房の前から、離れることはなかったという。
★海外でもディープDNA爆発!サクソンウォリアーなどGI制覇
ディープインパクトは海外でもGIホースを輩出した。欧州から送られた牝馬バステット(父ジャイアンツコーズウェイ)が2008年にディープと種付けした後、翌年英国で出産した牝馬ビューティーパーラーはフランスで調教され、12年にフランス版桜花賞のプールデッセデプーリッシュを制覇した。
同じく欧州から日本に送られた牝馬メイビー(父ガリレオ)とディープとの間に日本で15年に誕生した牡馬サクソンウォリアーはアイルランドに渡り、17年の英GIレーシングポストTを制覇。昨年の英2000ギニーでは日本産馬初の英クラシック制覇を果たし、今春からアイルランドで種牡馬になっている。
さらに、昨年のフランス版ダービーのジョッキークラブ賞ではスタディオブマンが優勝。同馬は欧州から来日した母セカンドハピネス(父ストームキャット)がディープと種付けした後、アイルランドで出産した牡馬で、フランスに所属して今年も競走生活を続けている。
★産駒獲得賞金513億円超!
ディープインパクトの産駒は30日までに、JRA重賞で204勝を挙げて平地GIを50勝。513億7466万8000円(海外を除く)を獲得している。JRA勝利は1941勝で、サンデーサイレンスの2749勝に次ぐ2位。なお現役時代の獲得賞金は、14億5455万1000円。
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