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【スパーキングLC】レース展望


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【スパーキングLC】レース展望

 4日(木)に川崎競馬場で、第23回スパーキングレディーC(交流GIII、3歳以上オープン、牝馬、別定、ダート・左1600メートル)が行われる。これまでJRA勢18勝、地方勢3勝(いずれも船橋所属馬)とJRA勢に分がある一戦だが、今年は果たしてどんな結果となるか。注目の一戦を展望する。



★“齋藤親子タッグ”で重賞初Vを狙うマドラスチェック



 メンバー唯一の3歳馬で、前走の関東オークス(交流GII)で2着していることからも上位人気の一角となりそうなマドラスチェック(3歳、美浦・齋藤誠厩舎)は、今年3月にデビューした新人・齋藤新騎手と新コンビを結成。あえて美浦で厩舎を営む父・齋藤誠調教師とは離れた栗東デビューを選択した若武者だが、注目の一戦で親子の力を見せつけることになるか。



 今回は、関東オークスに続いて2戦連続の川崎コースということで舞台自体は問題ないが、何といっても気になるのは2100mから一気に500mの距離短縮される点。52キロの斤量はいかにも有利に映るが、最内枠からスムーズに立ち回れるかどうかが、上位進出のカギとなりそうだ。



 なお、1着ゴールを果たせば、アンジュデジール(2017年)以来2年ぶりとなる3歳馬による制覇となる。齋藤新騎手にとっては中央・地方を通じて初重賞騎乗で勝利という快挙がかかっているが、果たしてどのような結果が出るか注目したい。



★実績上位のゴールドクイーンは初マイル克服がカギ



 3歳時に芝1200mの葵S(重賞)で重賞初Vを果たし、前走のかきつばた記念(交流GIII)で2つ目の重賞タイトルを獲得。芝・ダートで重賞制覇を果たしており、ここでは実績最上位の存在といえるゴールドクイーン(4歳、栗東・坂口智康厩舎)は、未知の領域となる1600mの距離を克服できるか否かが大きなカギを握っている。



 初体験となるマイル戦に加えて、左回りもデビュー3戦目に出走して10着大敗となった昇竜S(3歳オープン)以来となるが、担当の坂口弘真助手は「前走は久々のためにスタートがいつもほど良くなかったけど、それでも勝ってくれました。左回りは久しぶりですが、苦にするような感じはないし、ひと叩きして上向いています。ポイントは距離の1600mに尽きますね。スピードが生きるぶん、馬場は渋った方がいいと思います」とコメント。



 内枠にサルサディオーネ、ラーゴブルー、ミッシングリンクといった同型の先行馬が複数いることで難しい立ち回りを余儀なくされることになりそうだが、目下の充実度でどこまで自分の力を出し切れるか注目したいところだ。



★抜群の安定感を誇るファッショニスタが初の地方参戦



 これまでキャリア15戦で【5.7.1.2】と抜群の安定感を誇り、重賞勝ちの実績こそないものの昨秋のJBCレディスクラシック(交流GI)で3着に善戦するなど、牝馬重賞戦線では上位の力を持つことを証明しているファッショニスタ(5歳、栗東・安田隆行厩舎)が、初の地方遠征に挑む。



 初舞台となるだけに、管理する安田隆行調教師は「前走(天保山S・2着)は牡馬相手に、スピードがあるところを見せてくれました。いい内容だったと思います。その後も順調にきていますよ。JBCレディスクラシックで3着に来ているように牝馬同士なら力上位で、距離も守備範囲。あとはコースがどうかですね。地方は初めてですし、大型馬なので小回りへの対応がカギ」と慎重な姿勢だが、能力自体は通用していい。



 逃げ・差し自在に力を出し切れる脚質だけに、内外に並ぶ先行馬を行かせて脚を溜める形となりそうだが、ペースアップする勝負どころの3、4コーナーで極端に置かれるようなことがなければ、上位争いに顔を出してくる可能性が高いのではないだろうか。

★自分の形で行ければ渋太いサルサディオーネ



 今年に入ってからの3戦は7、7、14着と苦しいレースが続いているものの、昨年のエンプレス杯(交流GII)3着、クイーン賞(交流GIII)2着と、牝馬の交流重賞で何度も見せ場を作っているサルサディオーネ(5歳、栗東・羽月友彦厩舎)も、通用していい一頭。



 一にも二にも自分の力を出し切れるかどうかが結果に左右する馬で、管理する羽月友彦も「体調面は相変わらずいいですね。毎回のことですが、気難しさが課題。ハナに行くか2番手でも外でうまく運ばないとだめ。距離に関しては2100mもこなすものの、マイルの方が競馬はしやすいはず。まともなら重賞を勝つだけのモノは持っているので、なんとか力を出し切る競馬ができれば」と語っている。



 絶好の内枠に入ったものの、外から先行馬が殺到しそうな組み合わせとなっているだけに、スタート直後から隊列が決まるまでをいかにスムーズに乗り切れるかが結果に直結しそう。ラヴェリータに騎乗してこのレースを2勝(09、10年)した経験もあり、3歳秋以来のコンビ再結成となる岩田康誠騎手の手綱捌きに期待したいところだ。



★地元の南関勢もラーゴブルーを筆頭に注目馬がズラリ



 強力なJRA勢を迎え撃つ地元の南関勢も、注目馬がズラリと揃っている。その中でも最注目の存在になるのは、前走のマリーンC(交流GIII)で初の交流重賞制覇を果たしているラーゴブルー(5歳、川崎・内田勝義厩舎)だろう。



 そのマリーンCは7頭立ての少頭数で行われたものの、昨年のスパーキングレディーCの覇者でもあるリエノテソーロや、交流重賞勝ちの実績があるアイアンテーラーが相手だっただけに、価値のある結果といえる。多頭数の内枠だけにレース序盤の立ち回りは無難にこなしたいところだが、しっかり力を出し切りさえすれば前走の再現があってもいいのではないか。



 昨年のTCK女王盃(交流GIII)を制した実績があり、JRAからの移籍初戦となった前走の京成盃グランドマイラーズで3着と新天地でまずまずの再スタートを切ったミッシングリンク(5歳、浦和・小久保智厩舎)も注目の一頭。6月28日に南関東歴代1位となる1277勝目をマークした小久保智調教師の元で、どこまで全盛期の力を取り戻せているのか注目したい。



 もう一頭挙げるなら、大井のレジェンド・的場文男騎手が騎乗するマルカンセンサー(4歳、大井・高野毅厩舎)か。近2走は、自己条件をいずれも圧倒的な内容で連勝中。今回は重賞で相手が一気に強化されるが、4走前のTCK女王盃(交流GIII)で2着に好走した実績があるだけに、目下の勢いなら通用する可能性がありそう。先行馬が揃ったことで、後方待機馬に展開が向く可能性がありそうなのも、この馬にとっては歓迎だ。

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