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GIウイーク限定の企画『GI前哨戦 ズバッと診断』。ラップ分析に定評のある久保和功氏と夏目耕四郎氏が、宝塚記念の注目馬を推奨する。久保氏は確実に鋭い末脚を使えるレイデオロ、夏目氏は展開利が見込めるキセキなどを評価した。
久保 過去5年で上がり最速馬は2勝、2着3回とパーフェクト連対。さらに連対馬の8頭までが上がり2位以内です。
夏目 梅雨時で馬場が悪くなりやすく、過去10年のラスト1ハロンは12秒台。ラスト2ハロン→1ハロンでレースラップが約0秒5も失速するので、上がり上位馬が活躍します。
久保 では、大阪杯から。勝ち時計は昨年より2秒8も遅かったです。
夏目 後半4ハロンのレースラップは11秒8→11秒4→11秒6→12秒5。これは17年のキタサンブラックとあまり差がありません。ロングスパートで、かなり持続力が問われる流れでした。レースレベルは『A』です。
久保 勝ったアルアインは好位の内から抜け出すロスのないレース。坂のあるコースの内回りはベストの条件ですね。
夏目 2着のキセキは道悪の菊花賞を勝っているうえに、高速ラップのロングスパートでも簡単には止まらないスタミナがある。先手を奪えそうなメンバー構成で、展開面でも恵まれそうです。
久保 天皇賞・春は前半5ハロン通過が59秒台の超ハイペース。その後13秒台が2回ありましたが、ラスト4ハロンはすべて11秒台の高速ロングスパート戦でした。
夏目 中距離でも通用する高速上がりを出せる馬が好走しました。こちらもレベルは『A』です。
久保 4着のエタリオウはこれまでに上がり2位以内を6回マークしています。ただ、今回のような直線の短い内回りは合わないのでは…。
夏目 クリンチャーは10着と負けすぎな気もしますが、重たい馬場のスタミナ勝負になれば出番はあるかも。
久保 レイデオロは昨秋の天皇賞・秋(1着)が上がり2位、有馬記念(2着)が上がり最速。帰国初戦ですが、今回も上がり上位の脚を使う可能性が高いでしょうね。
夏目 国内で3戦連続上がり2位以内のリスグラシューも侮れません。香港でもラスト4ハロンのラップは、香港ヴァーズが出走メンバー中最速、クイーンエリザベスIICが2位。海外でも中距離路線ではトップクラスの末脚を使っているだけに期待したいですね。
★宝塚記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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夏目 国内で3戦連続上がり2位以内のリスグラシューも侮れません。香港でもラスト4ハロンのラップは、香港ヴァーズが出走メンバー中最速、クイーンエリザベスIICが2位。海外でも中距離路線ではトップクラスの末脚を使っているだけに期待したいですね。