中央競馬ニュース

【血統アナリシス】安田記念 大駆けあっても驚けないファストネットロック産駒!軽んじて扱えない昨年の覇者!

 0   19   9,607
シェアする  x facebook LINEで送る

日曜日に行われる安田記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


ケイアイノーテック
スピードとパワーが強調された牝系に、ディープインパクトを重ねた血統構成をみるに、マイルレンジがベター。自身がNHKマイルカップの勝ち馬であることや、東京マイルG1において父産駒の好走例が多い点も評価できる。一方、世代限定戦以外で好走がない点は気がかり。成長度ならびに能力面で足りない可能性もある。当レースと相性が良い、父×米国牝系配合馬だが、突き抜けまではどうか。3着マークに留めておくのが正解だろう。

アエロリット
クロフネの産駒は本馬を含めてマイルG1で4勝。G1クラスの活躍馬が並ぶ近親をみるに、母系の活力と底力は牡馬のトップクラスを相手に回しても不足はない。そもそも本馬自身、昨年の当レースで2着に好走しているのだから、相応の舞台適性を備えているのは確か。ただし、スピードとパワーが強調された血統構成ゆえに、速い上がりの決め手比べは今ひとつ。勝ち切るには、自身から早めに仕掛けて押し切るかたち、あるいは超高速馬場や道悪といった極端な馬場の出現が肝要となる。

サクラアンプルール
サクラメガワンダーの半弟で、母のきょうだいにはサクラチトセオーサクラキャンドルがいる。スピードの持続力に優れ、パワーと器用さをも兼ね備えた好配合と言えよう。ただ、母母父のノーザンテーストや、ノーザンダンサーの多重クロスが濃く反映されているせいか、速い上がりを求められると今ひとつ。高速決着必至の芝マイルG1で前進を見込めるかどうかについては疑問符がつく。血の良さを活かすには、適度に時計を要する馬場、もしくは上がりを要する展開が不可欠となる。


サングレーザー
ディープインパクトは産駒から安田記念の優勝馬を2頭輩出。母父であるヴァイスリージェント系の2回東京開催・芝1600mにおけるパフォーマンスも良く、現在のコンディションにマッチした血統構成とみてとれる。昨年は5着に敗れているものの、勝ち馬からの着差は0秒2。決定的な差をつけられているわけでない。持ち味のスピードとパワーを活かせる持続質勝負になれば、浮上の余地はある。

インディチャンプ
アウィルアウェイを半弟に持ち、母の兄弟にはアイルラヴァゲインリアルインパクトネオリアリズムなどの活躍馬が並ぶ。スピードに秀でた一族と言えよう。祖母の影響が濃く、やや短距離指向が強い血統構成だが、東京新聞杯の結果が示すとおりマイルまでなら守備範囲。ステイゴールド産駒の良馬場かつ東京芝マイルG1の戦績が振るわない点は気がかりな一方、叔父に当レース勝ち馬がいる点は好材料。上位進出のチャンスは十分にある。

グァンチャーレ
スクリーンヒーロー×ディアブロの配合馬。父は2015年の勝ち馬モーリスを輩出。同配合の活躍馬には、さきの朝日杯FSで2着に食い込んだクリノガウディーがいる。地味な血統構成ゆえに注目度は低いものの、爆発力のある組み合わせと言えよう。ただ、近い親族に重賞級がおらず、チャンピオンコースのマイルG1では、活力的に物足りない印象。上位争いに加わるには、展開や馬場の助けがほしいところだ。

モズアスコット
欧州最強マイラーを父に持ち、母父はストームバード系という、ややパワーが強調された配合。それでも、日本の高速馬場に対応できているのは、父のフランケルが有する身体能力と適応能力の高さゆえだろう。サンデーサイレンスの血を内包していないため、スローの瞬発力勝負ではワンパンチ足りない反面、昨年の安田記念がそうであるように、型にハマッたときの破壊力は抜群。軽んじて扱えない1頭だ。

ステルヴィオ
父は産駒初年度から年度代表馬を輩出したロードカナロア。ただし、産駒の多くは父の距離適性を映し出したかのように、マイルレンジがベスト。本馬の場合は母もスピード寄りのタイプなので、芝1800mすら若干長い印象を受ける。その視点でみると、今回の距離短縮は好都合。持ち味の身体能力と機動力を活かすことができれば、巻き返す可能性は十分にある。

スマートオーディン
高いスピード能力が持ち味のダノンシャンティに、パワーとスピードの持続力を兼備したリファール系×スターリング系の肌馬を組み合わせることで、好バランスの総合力を実現している本馬。反面、突出した要素に欠けるのも事実で、根幹距離のG1では最後のツメが甘くなる可能性が高い。好結果を出すには、牝系のパワーと持久力を最大限に活かせる、消耗戦かつ前崩れの展開がほしいところだ。

フィアーノロマーノ
父は豪州でチャンピオンサイアーに2度輝いたファストネットロック。母は米の短距離重賞を2勝、叔父には米G1のサンタアニアゴールドC勝ち馬がいる。パワーとスピードに優れた血統構成で、1400mあたりがベター。一見するとマイルG1では足りないようにも思えるが、短距離寄りの持続力タイプが幅を利かせやすいレース傾向を踏まえると、適性外と判断するのは早計。当レースと相性が良いストームバード系種牡馬を母父に持つ点も好感が持てる。大駆けあっても驚けない1頭だ。

エントシャイデン
全姉のブランボヌール阪神JF3着、芝1200m重賞2勝と活躍。母父のサクラバクシンオーは現役時に最強スプリンターとして君臨、父としてもグランプリボスを輩出している。ゆえに、高速決着に対応できる下地は整っているとみていい。一方、相手強化で一変のケースが少ない父産駒の特徴を鑑みると、G2 11着→G1の臨戦過程は大きな不安材料。そのあたりを勘案すると、馬券圏内までは届かないのではないか。


ロードクエスト
安田記念と好相性の米国型ノーザンダンサー系種牡馬を母父に配している点は好印象。長く良い脚を使える馬が幅を利かせやすいレース傾向を踏まえると、持続力型の父を持つ点も好感が持てる。一方で、父産駒かつ古馬の当該コース成績が芳しくない点は気がかり。NHKマイルカップ2着の実績と堅実な末脚を認めたうえで、外差し&前崩れになった場合の押さえ候補、という評価が妥当ではないか。

ペルシアンナイト
父は名種牡馬デインヒルの血を受け継ぐハービンジャー。母父にサンデーサイレンスを配することで、優れたスピードの持続力を生み出している。一方で、パワー色が濃い牝系の血脈が強く反映されているせいか、速い上がりの決め脚比べになるとパンチ不足の印象。血筋の良さを引き出すためには、マイルCS1着時と同様に一定以上の持久力を必要とする競馬になるか、あるいはロングスパートを仕掛けることが必須となる。

アーモンドアイ
父は2013年の勝ち馬にして、同年の最優秀短距離馬&年度代表馬に選出されたロードカナロア。近親の活躍馬には、パワーとスピードの持続力に秀でたマイラータイプが多い。その点を踏まえると、芝マイルへの距離短縮は悪くないクチ。セックスアピールやスペシャルという名牝の血が強調された母系のポテンシャルについても文句なし。紛れの多いレースだけに取りこぼしもあるかもしれないが、それは勝負のアヤのレベル。有力候補の1頭であることは間違いない。

ダノンプレミアム
母父のインティカブは父として名牝スノーフェアリー、BMSとしては凱旋門賞を制したファウンドなどを輩出。一族にもビッグネームが並び、牝系のスケールでヒケをとることはない。スピードの持続力に優れたノーザンダンサー系種牡馬が幅を利かせているレース傾向を踏まえると、祖母の父にデインヒルを持ち、なおかつダンチヒのインブリードを内包している点は好印象。ディープインパクト産駒の当レースにおける相性も悪くなく、ここでも上位争い可能とみる。

ロジクライ
サンデーサイレンス系×ダンチヒ系配合(逆を含む)は東京芝マイル重賞とマズマズの相性。父のハーツクライが産駒として安田記念勝ち馬を輩出している点も好感が持てる。ディープインパクトレイデオロ、BCターフ勝ち馬のタリスマニックらが一族として名を連ねる牝系のポテンシャルについても不足はない。マイルCS以降のパフォーマンスが低いため、勝ち切るまではどうかも、完全無視は禁物。ヒモ穴候補として一考の余地はある。



ウマニティ重賞攻略チーム

この記事はいかがでしたか?
ナイス (19)
 ナイス!(19

もっと見る

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る