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【安田記念】レースの注目点


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【安田記念】レースの注目点

アーモンドアイダノンプレミアムが初対決!春のマイル王決定戦にGI馬7頭含む17頭が登録

 安田記念は、グレード制が導入された1984年、GIに格付けされ、春のマイル王決定戦として位置付けられるようになった。歴代の優勝馬には、ニホンピロウイナーヤマニンゼファートロットサンダータイキシャトルダイワメジャーモーリスなどの名マイラーが名を連ねている一方で、グランプリホースのオグリキャップ、ダービー馬のウオッカ、スプリントGIで圧倒的な強さを誇ったロードカナロアも優勝しており、多彩なメンバーの出走が安田記念を盛り上げてきた。

 今年の安田記念には、GI馬7頭を含む17頭が登録しているが、国内外でGI5連勝中のアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)と、通算7戦6勝という成績を誇る重賞5勝馬ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)の初対決が話題を集めそうだ。安田記念では、2009年「ウオッカVSディープスカイ」のダービー馬対決などが話題となったが、今回はどんなドラマが繰り広げられるだろうか。



★連勝街道を突き進むアーモンドアイ、歴代トップタイのGI出走機会6連勝なるか!

 アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)は昨年、シンザン記念桜花賞オークス秋華賞ジャパンCと5戦5勝で、JRA賞年度代表馬と最優秀3歳牝馬をそれぞれ満票で受賞した。同馬は今年初戦のドバイターフ(UAE)も制し、昨年10月から続く連勝を「7」、GIでの連勝を「5」としたが、安田記念を制し、さらに連勝を伸ばすことができるかどうか。なお、GI出走機会6連勝となれば、テイエムオペラオーロードカナロアと並ぶ歴代最多の連勝記録となる。



 また、アーモンドアイがマイル戦に出走するのは、昨年の桜花賞以来、約1年2力月ぶりとなる。同馬が安田記念を勝てば、グレード制が導入された1984年以降、牝馬としては6頭目のJRA・GI5勝馬となるが、久々のマイル戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。



★父子制覇がかかるアーモンドアイ、海外遠征帰国初戦で連勝を伸ばすか

 前走でドバイターフ(UAE)を制したアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)は、今回が海外遠征帰国初戦となる。ドバイターフ(2014年まではドバイデューティフリー)から安田記念に直行した馬はこれまでに延べ6頭いるが、そのうち2007年ダイワメジャー、2014年ジャスタウェイの2頭が優勝している。果たして、アーモンドアイは日本のファンの前で海外GIを制した走りを見せることができるだろうか。



 また、アーモンドアイの父は2013年の優勝馬ロードカナロアで、安田記念の父子制覇がかかっている。安田記念では、グレード制が導入された1984年以降で2組の父子制覇があるが、アーモンドアイは父に続き安田記念のタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、同馬に騎乗予定のC.ルメール騎手は昨年に続く連覇、管理する国枝栄調教師は2001年ブラックホーク以来2度目の安田記念制覇となる。



★マイル戦で3戦3勝ダノンプレミアム、打倒アーモンドアイなるか!

 一昨年の2歳王者ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が、約1年半ぶりのGI2勝目を目指す。同馬は、デビューから7戦6勝の成績で、唯一の敗戦は芝2400メートル戦のダービー(6着)。マイル戦では3戦3勝で、前走のマイラーズCでも圧倒的な1番人気に応えて勝利を挙げている。ダノンプレミアムは負け知らずのマイル戦で2つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。



 ダノンプレミアムに騎乗予定の川田将雅騎手は、2015年と2017年に安田記念を制しており今回勝てばグレード制が導入された後の同レースで最多タイの3勝目となる。川田騎手は、アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)の出走したJRA・GI4レースすべてに騎乗しており、2着が3回、3着が1回といずれも惜敗している。果たして、川田騎手とダノンプレミアムのコンビはアーモンドアイなどの強豪が揃う安田記念を制して春のマイル王の座に就くことができるかどうか。

安田記念連覇に挑むモズアスコット、GI初V目指す坂井瑠星騎手が騎乗予定

 昨年の覇者モズアスコット(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、安田記念連覇を狙う。同馬は昨年、安士城S2着からの連闘で安田記念を制し、GI初出走でビッグタイトルを獲得した。モズアスコットはその後未勝利で、前走のマイラーズCでは7着に敗れているが、今年も安田記念を制すことができるだろうか。

 Vなら、グレード制が導入された1984年以降ではヤマニンゼファー(1992・93年)、ウオッカ(2008・09年)に続く3頭目の安田記念連覇となる。

 また、モズアスコットに騎乗予定の坂井瑠星騎手には、GI初制覇がかかっている。同騎手は5月31日に22歳の誕生日を迎え、レース当日の年齢は22歳0力月3日となる。Vなら、グレード制が導入された1984年以降ではレース史上3番目の年少優勝騎手となるが、坂井騎手はGI初制覇で自らのバースデーを祝うことができるだろうか。



★(有)サンデーレーシング、安田記念初Vなるか! アエロリットステルヴィオの2頭が出走予定

 馬主(有)サンデーレーシングは、安田記念アエロリット(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)、ステルヴィオ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)の2頭を登録している。同馬主は、現在実施されているJRA・GI24レースのうち、高松宮記念安田記念エリザベス女王杯を除く21レースを制しており、安田記念を勝てば完全制覇まで残り2レースとなるが、GI馬2頭を登録している今回、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。

 なお、(有)サンデーレーシング所有馬のJRA・GIでのワンツーフィニッシュは2017年の阪神JFなど通算7回を数える(うち1回は1~3着を独占)。



★牝馬はアーモンドアイアエロリットの2頭が登録 ウオッカ以来10年ぶりの牝馬Vなるか

 今年の安田記念には、国内外でGI5連勝中のアーモンドアイ(4歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年2着のアエロリット(5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)と2頭の牝馬が登録している。グレード制が導入された1984年以降の安田記念で、牝馬の優勝はダイイチルビー(1991年)、ノースフライト(1994年)、ウオッカ(2008・09年)の3頭が成し遂げているが、10年ぶりに牝馬の優勝馬が誕生するだろうか。

 また、アエロリットには2017年のNHKマイルC以来、約2年1力月ぶりのGI制覇がかかっている。NHKマイルC優勝馬は、安田記念で2着が最高成績だが、アエロリットは3歳時にGIを制した東京・芝1600メートル戦で、再びビッグタイトルを手にすることができるだろうか。なお、同馬には戸崎圭太騎手が騎乗する予定となっている。



ペルシアンナイトステルヴィオマイルCSとの双方制覇なるか!

 一昨年のマイルCS優勝馬ぺルシアンナイト(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、昨年のマイルCS優勝馬ステルヴィオ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)がGI2勝目を狙う。2頭の前走は芝2000メートル戦の大阪杯で、ペルシアンナイトは11着、ステルヴィオは最下位の14着に敗れている。

 安田記念マイルCSの双方を制覇すれば、モーリス以来11頭目となるが、2頭はフタ桁着順から巻き返してGI2勝目を挙げることができるだろうか。なお、ペルシアンナイトにはM.デムーロ騎手、ステルヴィオにはD.レーン騎手が騎乗する予定となっている。

★JRA・GI通算50勝達成のディープ産駒 ダノンプレミアムなど4頭が安田記念に登録

 今年の安田記念には、エントシャイデン(牡4歳、栗東・矢作芳人廐舎)、ケイアイノーテック(牡4歳、栗東・平田修厩舎)、サングレーザー(牡5歳、栗東・浅見秀一厩舎)、ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)と4頭のディープインパクト産駒が登録している。同産駒は2011年リアルインパクト、2017年サトノアラジン安田記念で2勝を挙げており、グレード制が導入された1984年以降の種牡馬別勝利数でトップタイとなっている。

 ディープインパクト産駒は、5月26日の日本ダービーロジャーバローズが勝ち、区切りとなるJRA・GI通算50勝を達成した。

 また、ディープインパクト産駒は、5月12日の東京4R(ライル)で自身最速の年間100勝を達成。同産駒のこれまでの年間100勝最速達成は2016年の5月22日で、今年はどこまで年間勝利数を伸ばすか注目される。なお、種牡馬の年間最多勝記録は2004年サンデーサイレンスの328勝で、同年の年間100勝到達日は5月8日であった。



スマートオーディンロジクライ、長期休養からカムバックした2頭に注目

 スマートオーディン(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、2016年のダービー以来、約3年ぶりのGI挑戦となる。同馬は東スボ杯2歳S、毎日杯、京都新闘杯と重賞3勝を挙げ、ダービーで6着となった後、約2年という長期休養に入った。スマートオーディンは休養から復帰後5戦目となった今年2月の阪急杯を制し、約2年9力月ぶりの重賞制覇を果たしたが、3年ぶりとなるGIの舞台でどのような走りを見せてくれるだろうか。

 また、ロジクライ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)も、3歳時にシンザン記念を制した後、約1年11力月という長期休養を経験している。同馬は復帰後3勝を挙げており、昨年の富士Sではレースレコードで優勝している。2002年の安田記念では、2歳の暮れから4歳の夏にかけて約1年7力月の休養があったアドマイヤコジーンが優勝しているが、スマートオーディンロジクライも同馬のように安田記念を制すことができるかどうか。なお、スマートオーディンには池添謙一騎手、ロジクライには武豊騎手が騎乗予定となっている。



インディチャンプフィアーノロマーノ、今年マイル重賞を制した2頭がGI初挑戦!



 昨年の安田記念では、GI初挑戦となったモズアスコットが、並み居る強豪を破り春のマイル王の座に就いた。過去10年では2010年のショウワモダン、2015年のモーリスもGI初挑戦で安田記念を制している。今年の登録馬では、インディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)、エントシャイデン(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)、フィアーノロマーノ(牡5歳、栗東・高野友和厩舎)がGI初挑戦となるが、7頭のGI馬が登録する安田記念でビッグタイトルを手にすることができるだろうか。



 また、インディチャンプフィアーノロマーノは、今年実施されたマイル重賞を制している。インディチャンプ安田記念と同じ舞台で争われる東京新聞杯で、フイアーノロマーノはダービー卿CTでそれぞれ重賞初制覇を飾った。



 なお、安田記念で同年の東京新聞杯勝ち馬が優勝すれば2002年アドマイヤコジーン以来17年ぶり、同年のダービー卿CT勝ち馬が優勝すれば2015年モーリス以来4年ぶりとなる。また、フィアーノロマーノは豪州産馬で、南半球産の外国産馬がJRA・GIを勝てば高松宮記念(2010・11年)を連覇したキンシャサノキセキ以来2頭目となる。



(JRA提供)



安田記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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