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【東西現場記者走る】ラヴズ、底知れぬ魅力
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牝馬クラシック２冠目のオークスで、ＧＩ連載『東西現場記者走る』を担当するのは、東京サンスポの千葉智春記者（３４）。皐月賞○◎に続く“連載連勝”へ、栗東トレセンに乗り込んだ初日はラヴズオンリーユーに注目した。３戦全勝で、東京２４００メートルの舞台にも陣営は前向き。重賞未経験でも、底知れぬポテンシャルを感じた。
日曜は、自宅でヴィクトリアマイルを観戦。◎アエロリットが５着に敗れ、危うくふて寝しそうになったが、すぐに気持ちを入れ替えて栗東に向かった。個人的に、世代限定の牝馬ＧＩは、昨年のオークスから４戦全て本命馬がＶ。前回、密着を担当した皐月賞も○◎で的中しており、好ムードで連載突入だ。
今回は桜花賞馬グランアレグリアが不在で混戦模様。その分、例年に比べて桜花賞上位馬より他の路線組に注目が集まる。東はフラワーＣ圧勝のコントラチェック、西は３戦全勝のラヴズオンリーユー。ともにオークスで【３・３・３・２２】のディープインパクト産駒で、連対した６頭と同様に、前走連対から臨むのだから見逃せない。栗東で迎えた月曜は、後者が気になって矢作厩舎へ。担当の吉田助手を直撃した。
前走の忘れな草賞は３馬身差Ｖだったが、「不安の方が大きかった」という。フレグモーネの影響で今年の始動が遅れ、良化途上で迎えた一戦。成長途上ながらオークスを見据え、本番へ中３週となるサンスポ賞フローラＳではなく、中５週で臨める同レースを選択。ノーステッキで突き抜けた。短期放牧を挟み、１週前追い切りはＣＷコース６ハロン８１秒０－１１秒５と鋭伸。「あれで悪いという人はいないでしょう。上積みはあると思います」と上昇ムードだ。
厩舎の先輩で、ドバイターフを制したリアルスティールの全妹という良血。一方で、兄はレース前に鞍を置くのに苦労するほどの気性だったが、その点で妹は心配ないようだ。「今のところ激しさはない。競馬で落ち着いていることが武器」。折り合いの良さが、デビュー３戦全て上がり最速をマークする切れ味を生んでいる。
未知の東京２４００メートルも、吉田助手からは前向きな言葉が並んだ。「調教の感じから左回りは気にならない。広いコースはプラス」。距離延長には「不安しかない」と言いつつ「そりゃ、みんな初めての距離ですから。ただ、落ち着きがあるから、もちそうな気はします」と笑顔を見せた。
「一線級とやるのは初めてだけれど、この馬も本気で走ったことがまだない印象」と奥行きに魅力を感じる一方、関東への遠征に懸念が残る。「輸送自体は大丈夫。あとは着いてから食べてくれるかどうか。もともと食べても身になりにくい馬ですから」。無傷Ｖ４の可能性を念頭に置きつつ、週末まで気を配りたい。（千葉智春）
★現場記者走るとは
２０１４年の春に始まったＧＩ限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで１週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。千葉記者は前回密着した皐月賞の本命がヴェロックスで、馬単○◎で的中した。
★オークスの特別登録馬（想定騎手入り）はこちら 調教タイムも掲載
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