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【菊花賞】リアファル音無師「逃げ馬なのに瞬発力がある」

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【菊花賞】リアファル音無師「逃げ馬なのに瞬発力がある」

 牡馬3冠最終戦「第76回菊花賞」(25日、京都、GI、芝3000メートル)が、あと3日に迫った。春の2冠馬ドゥラメンテの骨折リタイアで混戦のなか、最も魅力的に映るのが、芝に転向していきなり連勝してきたリアファルだ。それもTR神戸新聞杯で、ポスト・ドゥラの1番手リアルスティールを完封した。08年オウケンブルースリ以来のVがかかる音無秀孝調教師(61)も、“無傷V3”での戴冠に自信をのぞかせている。

 --リアファルの最終追い(21日)は坂路で4F51秒6、ラスト1F12秒9。先週とは違った

 音無秀孝調教師「先週の坂路は入りの1Fが12秒台で、馬場が悪かったこともあって、最後(ラスト1F)は14秒もかかってしまった。まったく気にはしてないけど、今週は全体の時計も速かったし、最後も12秒台で収まった。うまくいったね」

 --一気に距離が延びるが、調整方法は変えていない

 「調教だけで3000メートル仕様にするのは難しいでしょう。だけど、レースのなかでそういう風にしていっているから大丈夫。だから、前々走、前走のような調整でいいんだ」

 --芝に切り替えてからマレーシアC→神戸新聞杯と連勝中

 「2走前は馬場が悪かったので“行くな”と言ったのに、ハナを切って勝ってしまった。こりゃ道悪がうまいだけかなと思っていたら、良馬場の前走も同じような競馬で押し切ってしまった。またうまくいったと喜んでいたら、周りの人に『いや、強いよ』と言われて自分もそうかな、と思いはじめた(笑)」

 --芝路線に行こうと思ったきっかけは

 「デビュー前は特にトモの後部が緩くて、兄がクリソライト(13年ジャパンダートダービー)という血統だったので、トモがしっかりしてから芝に行こうと。若葉Sをソエで使えなかった分、転向するのが遅くなってしまったけどね。ここまで走るとは、ハッキリ言ってこちらの想像を超えていた。こんなに適性があるのを早くから知っていれば、ダービーも目指せたかもしれない」

 --2戦ともに逃げ切り勝ち。今回もハナを切りそう

 「ここ2戦は押っつけているわけでもなく、何もしないのにハナに立っているだけ。ダートでは好位差しだったし、先行する競馬もできないことはない。確かに2、3番手になった場合、前の馬を追いかけたりしないかという心配はあるけど。ただ、この馬の先に(他の馬が)行くとペースが速くなるし、どの馬にとってもお得ではないはずだ」

 --前走はリアルスティールとの上がりがわずか0秒1差。決してスピードだけの馬ではない

 「そう。ハナに立っても瞬発力が残っているのがすごいところ。直線を向いてヨーイドンの瞬発力勝負だったら強い。問題は消耗戦になったときかな。さすがにこればっかりはやってみないと分からない」

 --芝無傷V3での戴冠が見えている

 「とにかく逃げ馬なのに瞬発力があるから、前半は折り合いに専念して最後の直線に賭ける。この2戦がうまくいったので、またうまくいくかな、というイメージは持っているよ」

 ■音無秀孝(おとなし・ひでたか) 1954年6月10日生まれ。宮崎県出身。79年に騎手デビューし、JRA通算1212戦84勝。重賞は6勝でGIは85年オークスノアノハコブネ)の1勝。93年に騎手を引退し、調教助手を経て95年に調教師免許を取得。同年6月の開業以降、10年に最多勝利調教師賞を獲得するなどリーディングの上位に名を連ねる。重賞は08年菊花賞オウケンブルースリ)などGI7勝を含む53勝で、JRA通算5310戦645勝。

神戸新聞杯Vは本番に直結

 神戸新聞杯V馬は過去に11頭が本番でも勝利を収めている。特に阪神芝2400メートルで行われるようになった07年以降は、3勝2着1回の好成績を残している。後続に2馬身差をつけて逃げ切ったリアファルは、V最右翼といっていい存在だ。

★夏の上がり馬が数多く頂点

 菊花賞では過去、多くの夏の上がり馬が頂点に立っている。1984年のグレード制導入以降、特に有名なのは90年メジロマックイーン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ、02年ヒシミラクルなど。過去10年でも優勝馬の半数の5頭が春2冠には出走しておらず、夏に弾みをつけてラス冠を獲得した。昨年のトーホウジャッカルリアファルと同じ音無厩舎の08年オウケンブルースリもそうだった。今年は春の2冠馬ドゥラメンテが不在で、さらにチャンスが広がっている。(夕刊フジ

菊花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら

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