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日曜日に行われるフローラSの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①ローズテソーロ
タフな状況下の南Wで実施した1週前の併せ馬では、及第点の時計を記録。同じく南Wで行われた今週の追い切りでも好タイムをマークした。首のアクションが悪く、トップスピードに至るまで少し時間を要している一方で、バネの利いたフットワークは見映えがする。差し比べになるようであれば、面白い存在になるかもしれない。
②シャドウディーヴァ
1週前追い切りでは僚馬を圧倒。ジョッキー騎乗とはいえ、重い馬場の南Wで4F51秒ソコソコのタイムを叩いてくるのだから大したもの。南Wで実施した最終追い切りでも、回転鋭い脚さばきを見せ、及第点の時計を記録。やや反応が薄い点は相変わらずだが、ヘッドアップするクセが改善しつつあることは評価できる。上位を狙えるデキとみたい。
③エトワール
南Wで実施した1週前追いでは、3頭併せの中を進んで優勢。同じく南Wで行われた今週の3頭併せでは、内から折り合いをつけて、バランスのとれたラップを余力残しで記録した。まとまりのあるフォームから繰り出すフットワークは軽快そのもの。力を発揮できる状態にある。
④ウィクトーリア
中7週の割に前走後の初時計は4月7日と遅めだが、南Wの1週前追いでは力強いフットワークを披露。同じく南Wで実施した今週の3頭併せでも集中した走りを見せ、手応えを保ったまま最先着を果たした。気合乗りが良く、醸し出す雰囲気は上等の部類。いい仕上がりでレースに臨むことができそうだ。
⑤ペレ
1週前に南Wで実施した3頭併せでは、古馬2頭に追走先着。同じく南Wで行われた今週の3頭併せでもマズマズの走りを見せた。手前を替えるまで時間を要している点は気になるものの、全体的な動きは悪くない。約3カ月ぶりの実戦を使われ、着実に上向いている。
⑥ウインゼノビア
坂路と南Wを交えて乗り込み量は十分すぎるほど。南Wで実施した1週前追い切りは、長めから意欲的に攻め、及第点以上のタイムをマーク。同じく南Wで行われた今週の併せ馬でも活気ある動きを見せた。鞍上の合図に対する反応も良く、今年緒戦と考えれば十分な仕上がりにある。
⑦アモレッタ
栗東CWで3週続けて併せ馬を行うなど、入念な調整。ただ、最終追い切りの動きは微妙な線。上体と四肢の連動性に欠け、そのぶん鞍上の仕掛けに対する反応が鈍い。それでも終いは脚を伸ばしているように、ポテンシャルは高そうだが……。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
⑧パッシングスルー
1週前に南Wでマズマズの時計を記録。同じく南Wで実施した今週の併せ馬でもキッチリと先着を果たした。ただ、頭を上げるなど気難しい面は相変わらず。似たような調整過程のシンザン記念は4着敗退。その点を鑑みると、軸に取るには少し心許ない。連下の押さえ評価までが正解ではないか。
⑨ジョディー
この中間は南Pの併せ馬主体に調整。派手なタイムこそ出していないものの、均整のとれたラップを並べており、内容自体は前回の中間時を上回っている。コンスタントに使われているが、低い重心から繰り出す俊敏な脚さばきをみるに調子落ちは感じられない。軽んじて扱えない1頭と言えよう。
⑩セラピア
栗東CWで実施した今週の併せ馬は、ディープオーパスを相手に優勢。折り合い重視の内容とはいえ、活発な走りを見せた。半面、栗東坂路とCWで好時計を連発した前回の中間と比べて、質的に物足りない。視点を変えると、この余力残しの状態で好走できれば、今後の見通しがかなり明るくなるのだが……。今回は厳しくマイナス評価としたい。
⑪ネリッサ
北Cで調教本数を重ねているものの、馬なり主体で馬体維持に努めている印象。ゆえに、14日までの内容に目立つものは見られない。最終追い切りの時計も全体、ラストともに平凡。上積みは感じられず、今回は苦しい戦いになるのではないか。
⑫エアジーン
1週前に南Wで実施した併せ馬では、タフなコンディションを苦にせず、機敏なフットワークを披露。同じく南Wで行われた今週の追い切りでも、力強い脚取りを見せた。一方、頭の位置が高く、発汗の多さも目につく。脚元の動きは悪くないので、あとはテンションを保てるかどうかが、好凡走のキーポイントになりそうだ。
⑬フォークテイル
帰厩後は南Wで大きく追いかける併せ馬を幾度も消化。その効果もあってか、1週前追いでは余力残しで及第点のタイムを記録。今週の本追い切りでも、上々の反応を示した。コーナーでモタつき気味の点は気になるが、追われてからの鋭い伸び脚は上質そのもの。力を出せるデキとみる。
⑭イノセントミューズ
2週前、1週前と栗東坂路でしっかり攻めるも、時計が詰まらないうえ、ともに併走遅れを喫してしまう心許ない内容。今週の坂路追い切りも反応が薄く、併走相手の未勝利馬に劣勢と、良い面は窺えなかった。強調材料に乏しく、今回は様子見が賢明だろう。
⑮ヴィエナブロー
この中間は南Wで毎週のごとく併走を消化。負荷をかけた調教を丹念に重ねている点は評価できる。ただ、1週前は先着こそ果たしたものの、ジョッキー騎乗でしっかりと攻めた割に時計は平凡。今週はマズマズのラップを刻んだ一方で、素軽さという点では今ひとつ。なかなか上手く噛み合わない。本調子には足りないのではないか。
⑯クラサーヴィツァ
1週前に南Wでビッシリと追われ、及第点の時計をマーク&追走先着。同じく南Wで行われた今週の併せ馬では、勝ち気な面を出すシーンがあったものの、鞍上の操縦にしっかりと応じていた。折り合い良く、ハツラツとした走りは見映えがする。動ける態勢は整っているとみていい。
⑰レオンドーロ
中2週後の中1週ということもあってか、1週前は速い時計を出すことなく軽めの調整。今週は坂路で追い切りを行うも、流す程度の控えめな内容。牝馬とはいえ、相手強化のG2に臨むことを踏まえると、物足りなさを感じてしまう。今回は割引が必要だろう。
⑱フェアリーポルカ
この中間は前回と打って変わって、上がり重点の内容に終始。とはいえ、栗東CWで6F追いを3本(うち併せ馬を2本)消化し、相応の上がりタイムを記録しているので、デキ落ちの不安はない。今週の本追い切りでは、仕掛ける前にあえて手前を戻すなど、本番を意識した調整を施している点が印象的。輸送をクリアできれば、怖い存在になりそうだ。
ウマニティ重賞攻略チーム
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